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ラパ・ヌイ国立公園 Rapa Nui National Park  アナ カイ タンガタ ANA KAI TANGATA  

アナ カイ タンガタ ANA KAI TANGATA

ラパヌイ語で、アナは洞窟、カイは食べる、タンガタは人ということ。つまり、人を食べる洞窟「食人洞窟」という意味になるアナ カイ タンガタの洞窟。鳥人儀礼の後にその祝宴が行われた場所とのこと。
【洞窟から見た太平洋】
イースター島の最盛期には2万人もの人がこの島で暮らしていたとのこと。でもこんな小さな島では当然、食糧難が起こってしまう。結果的に部族間闘争も起こってしまう。よってモアイ倒し戦争(フリ・モアイ)も起こってしまった。そして食糧難はついに人を食べるまでになってしまった・・・というのがとりあえずの定説です。その証拠となるのがこの洞窟なのですが、ここが単純に「鳥人儀式の後の祝宴用」の場所なのか、食糧難による食人の慣習を含めた場所なのかは分からないそうですが、この島の文化を語る重要な証拠の一つであることは確かです。
【波の強さに圧倒】
とにかく激しい波と風で、その勢いに圧倒される場所です。水しぶきが洞窟の中まで飛んでくることはしばしば。

【怪しい雰囲気を持つ洞窟】
波によって浸食された高さ4m、奥行き10mほどの洞窟。決して広くはないのですが、儀式を行うには十分な広さ。実際にこの場所からは確かに人骨も多数発見されているとのこと。ここで人が食べられていたのは確かなのでしょう。
【少し気味悪い感じが・・・】
ただの洞窟なのですが、一歩足を踏み入れたとたん気味が悪い感じがします。いわゆる「霊感の強い人なら何かを感じる」という世界でしょうか。確かに人をここで食べていた、という事実だけでなく、ここの場所の持つ雰囲気は神聖というか、神秘的というか平たく言うと「とっても気味が悪い」という気配を感じます。
【天井には鳥人とマケマケ神の壁画】
オロンゴ鳥人儀式と関係があるだけに、鳥人や鳥の壁画が大きく描かれています。保存状態も良く、色も形もはっきりと分かります。
【洞窟入り口にある看板 】
ハンガロア村内から車で5分のところにあり、すぐ分かる位置にあります。ただし、洞窟は海面ぎりぎりのところにあるため、道路からは5メートル程下ります。その降り口にあるのがこの看板です。

 

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