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旅のサイトなのに、車のことをたくさん書いてしまうわがままをお許しください。自分はクルマも大好きで、しかも外国カブレしています。でも外国車はデメリットばかり。何といっても価格は高いし、故障もしやすい。シートアレンジや車内の小物入れなどの配慮はないし、カーステやナビなどの機器の品質も使い勝手も、どう考えても日本車の方が優れています。ワイパーや電球、オイルフィルターなどの消耗部品すらなかなか見つからないし、オイル交換すら輸入車だと断られてしまうカーショップもあります。優秀でコストパフォーマンスに優れる日本車がこれだけたくさんありながら、外国車を選ぶのは変なのですが、でも・・・・。やはり外国車には日本車にない”ロマン”や”哲学”を感じてしまいます。
 ・・・と、いろいろな思いがある外国車ですが、実は同じ車に見えても、知らないと戸惑うことがたくさんあります。そんな事例を具体的にあげていきます。
項目 具体例 内容
1
ウインカーとワイパーの位置が違う
【1 ウインカーとワイパー】
左ハンドルのベンツ E320 のウインカーレバーです。ハンドルの左側についています。このレバーには日本車と同じく、ヘッドライトフラッシャー(上下切り替え)機能がついています。
【1 ウインカーとワイパー】
右ハンドルのBMW 320i(E30)の様子。ウインカーは左側、ワイパーは右側についています。つまりハンドル位置は日本車と同じなのに左右、逆になっています。この配置が「ヨーロッパ車の右ハンドル車の基本」です。
【1 ウインカーとワイパー】
BMW 320i(E30)のハンドルの右側にはワイパースイッチがあります。この理由として、「欧州大陸の人が右ハンドルのイギリスに行っても迷わないように」との配慮だそうです。たしかにアメリカのキャデラックの右ハンドル車のウインカー・ワイパーは日本車と同じ配置でした。
【1 ウインカーとワイパー】
BMW X5(E70) 右ハンドルのハンドル左側部分。3本のスイッチが出ていますが、上の大きなものがウインカー(+燃費表示などの切り替え)、真ん中の小さなものがハンドル位置調整の電動チルトスイッチ 、下のやや大きなものがオートクルーズです。
【1 ウインカーとワイパー】
上記のBMW X5の上からのショット。それぞれのスイッチに上下だけでなく前後、更には補助スイッチまでつけてたくさんの機能を持たせてあります。
【1 ウインカーとワイパー】
ここで、すごいな、と思うのがベンツの設計思想です。なんとベンツのハンドルには片側にしかレバーがありません。写真はBenz C200 (W204)のハンドル。右側になんのレバーも付いていないのです!
【1 ウインカーとワイパー】
上記、Benz C200 (W204)の左側の様子。ウインカーとワイパーがあります。しかも着いている位置から目視しなくても「こっちがウインカーだ」と判断できる位置関係にあります。ベンツいわく「少しでも操作ミスを減らすために片側にはなにもつけていない」とのこと。ちなみに上のE320も同じです。
2
ライトのスイッチが変
【2 ライトのスイッチ】
日本人が輸入車に乗って、ウインカーの次に戸惑うのがここでしょう。ライトスイッチが違うのです。これは BMW 325i(左ハンドル)のスイッチです。丸いものを1段階ひねるとスモール、2段階ひねるとヘッドライトがつきます。右側上下の丸いスイッチは上段がフロントフォグランプ、下段がリアフォグです。
【2 ライトのスイッチ】
左ハンドルのベンツE320のスイッチです。このスイッチは前後フォグライト操作も兼ねていて、手前に引くと前のフォグ、もう一段ひきだすとリアフォグまで点灯するという優れ物です。
3
タイヤの取り付け方が違う
【3 タイヤの付け方がボルト式】
タイヤ交換をしなければ気にならないのですが、やはり知っていないとものすごく戸惑うと思うので紹介します。欧州車と日本車ではタイヤの固定方法が違うのです。写真はBMW 325i (E36)のタイヤ交換の様子です。
【3 タイヤの付け方がボルト式】
BMW X5(E70)のタイヤ取り付けの部分です。このボルトを締めてタイヤを固定します。タイヤを固定するとき、欧州車の多くは、日本車のようなナットで留めるのではなく、写真のようなボルトで留めています。
【3 タイヤの付け方がボルト式】
ベンツE320のタイヤを取り外したところ。タイヤの取りつけ位置が決め出しにくい欧州車には、写真のようなホイールガイドバーが付属している場合があります。ボルトの代わりに取りつけたりして、タイヤ位置を固定しやすくするものです。
4
ジャッキアップが違う
【4 ジャッキアップが違う】
これもタイヤ交換をしなければ関係ないのですが、紹介します。欧州車付属のジャッキは使い方も形状も日本車とはまるで違います。写真は BMW 325i(E36)のジャッキアップの様子。ボディ横の穴にこのT型のジャッキを差し込み、手でハンドルをくるくると回すとボディが持ち上がります。一見大変そうですが、慣れるととても簡単です。
【4 ジャッキアップが違う】
ジャッキアップ用の穴はボディ横にあるのですが、カバーがついています。これはベンツE320 4matic(W210)のジャッキアップ用のホールのふたを取ったところ。マイナスドライバーで簡単に開きます。最近の日本車のフロントにも牽引用フックを差し込むホールが同様に設置されていることも多くなりましたね。
【4 ジャッキアップが違う】
上記の穴に、やはりT型のジャッキを刺しているところです。力もいらず、とても便利なジャッキです。ちなみにジャッキ自体はビルシュタイン製でした。

ロックボルトがある
【5 ロックボルトがある】
日本車にも「ロックボルト」が一応あるらしいのですが、「ロックボルト」なる、特殊形状のボルトを使っていることがよくあります。これは、対応するヘッドを使わないと外せないボルトのことで盗難防止に威力を発揮します。
6
電源の管理が違う
【6 電源の管理が違う】
日本車はキーを切ると、車の電源が全て切れますよね。ところが外国車の中には、キーで切っても「ずっとDC12Vが通電している」ソケットもあるのです。写真は ベンツE320 4MATICのシガレッットライターソケットからETC用の電源を出そうと思ってセンターコンソールを分解しているところ。(この電源はACCで切れる電源でした。)
お恥ずかしい話をひとつ。ある時BMW X5で車内の補助DC出力ソケットに機器をつないだまま1日駐車してしまいました。そこは常時通電ポイントだったため停車時も電流が流れ続けバッテリーは空に。いざ動かそうと思っても、当然ながら全てが動かず。補助キーを使ってなんとか車内に入り、ディーラーか保険屋さんに電話しようと思ってもグローブボックスも(キーが電動で)動かず・・・。そもそもバッテリーはリアにあるので見ようと思ってもテールゲートも電動で動かず・・・。結果的に家人から連絡をしてもらいなんとかなりました。ちなみにバッテリーは後部にあってもボンネット内にプラス端子(写真右手中央の赤い点)があるのでそこを使えばジャンプスタートできます。
7
シフトレバーが違う
【7 シフトレバーが違う】
FIATのPuntoのMT車のシフトレバーです。実はこの車を借りた時、バックギアへの入れ方がどうしてもわからず、近くのガソリンスタンドに入って聞いて分かったのですが、なんと下のリングを上にあげてからバックギアに入れるのだそうです。不用意にバックギアに入らないための措置でしょうが、全く知りませんでした・・・・。
【7 シフトレバーが違う】
ベンツ C200 (W204)のシフトレバーです。一番上にPがあり、そこから右に一回動かしてR、Dと動かして行きます。表示があるのでその通り動かせばいいのですが、初めて見ると一瞬戸惑います。
【7 シフトレバーが違う】
BMW X5(E70)です。一見不思議なシフトに見えますが、右側のボタンを押して動かすだけです。Dレンジの時は左へ倒しマニュアルでギアを可変できます。
8
純正ナビが残念
【8 純正ナビが残念】
生粋の輸入車乗りの方に言わせれば、「輸入車にナビがついている方がおかしい」と言われるほど「日本車には普通にあるが、輸入車にあるのはむしろ変」とさえ言えるのがナビゲーション。日本車が進化しすぎてしまっている部分かもしれませんが、とにかく日本車より数世代遅れていて使いにくく、低機能で、不便で当然なのが純正ナビ。あるだけマシ、または使えたらビックリという代物です。ですので多くの方が別のナビをつけていることも多いようです。(写真はベンツE320に安物ナビをつけてみた図)
【8 純正ナビが残念】
BMW X5純正のナビ。HDDナビしかも2画面で見やすい・使いやすいはずですが、目的地入力を始め、全てが使いにくく、使いこなしている人を見たことがありません。正直言って日本に住んでいるならば、数万円のポータブルナビの方が優秀で正確です。
9
フューエルリッドは直接開ける
【9 フューエルリッドは直接開ける】
フューエルリッド、つまり燃料タンクのふたですが、日本車の様に運転席の下部に開けるスイッチがあるわけではありません。直接、ふたを触ったり、押したりして開けるのが基本です。ロックはドアロックと連動しており、ドアロックの都度、ここもロックされます。
10
シート調節が日本車とちがう
【10 シート調節が日本車とちがう】
これはBMW X5の運転席横のパワーシートスイッチ。9軸のモーター、つまり18方向に動かすことができますが、恥ずかしながら使いこなしていません(笑)。日本車も高級車と呼ばれる車を中心にシート調節は多彩になってきていると思いますが、輸入車のシート調節に比べれば、シンプルなものが多いと感じます。
おまけ
パーツだけ見ても面白くないので全体の写真も載せます。
BMW 325i coupe(E36)。噂に聞いていたBMWの直6エンジンにあこがれて、初めて自分で購入した輸入車(当然中古)です。左ハンドルで50:50のFRのボディも足周りもすっごく良かったです。高速道路の安定性はピカイチ。ドアもハンドルもすっごく重く、低く狭い車内、内装はものすごくチープ。電装品は故障が基本という個性あふれる車でした。個人的にはずっと乗っていたかったのですが、子どもが生まれて「チャイルドシートはどこにつけるのっ!(怒)」という同居人(妻とも言います)からの怒号に見送られ手放すことに・・・。
おまけ
Mercedes-Benz E320 4 MATIC station wagon Avantgarde。一度は乗ってみたかったメルセデス。『BMWなら軽快な3シリーズ。メルセデスならでかいSクラス』という勝手な先入観もあり、どうせなら大きなものを・・・と思いましたが、4MAIC(四駆)も必要だったので結果的にこのEクラスワゴンに。V6 3200ccのエンジンはすこぶる快適ですし、最小半径が小さく非常に取り回しのよい運転しやすい車です。その上荷室も広大で、後席を倒すと畳がそのまま入るほどでした。ただし安定過ぎていて運転していてもBMWのようなドキドキ感はあまりなく「高速をドーンと大型ソファで移動する」ような車でした。乗りつぶすつもりでしたが、仕事の海外赴任に伴い手放しました。
おまけ
BMW X5 xDrive(E70)。BMWがレンジローバーを買収し、最初に作ったSUV(BMW的にはSAV)X5の2代目。アメリカのサウスカロライナ州(South Carolina) スパータンバーグ(Spartanburg)で作られています。2.6tの車体を276hpの直6エンジンで駆動し、エアサスで姿勢制御をします。サスの味付けは硬めで高速も快適。車内はそれなりに余裕があり大柄な人でも快適ですが、スペースを贅沢に使いすぎて無駄な部分も。 悪路や雪道も非常に安定して走行しますが、とにかく車重が重いので意外なところでズルッといきます。また、ルセデスのように最小半径にこだわってくれていませんので、小回りは効きませ(6.4m)んし、車幅2mは日本の道にはやや大きすぎ・・・。
おまけ
懐かしの名車 BMW 320i(E30)。BMWの基本とも言える3シリーズの2代目です。重いアクセル、重いハンドル、重いドア。でもひとたび走らせると路面に吸いつくようなハンドリングでとても面白い車でした。・・・故障はかなりのものでしたが・・・。
おまけ
Mercedes-Benz C200 (W204)。最近のメルセデスが力を入れているコンパクトシリーズの屋台骨 Cクラスの基本形。走りは確かに硬派のドイツ車っぽい部分は残っていますが、室内、操作系など日本車みたいに高品質で、簡単・確実の操作ができ、輸入車好きとしては少々物足りない気も・・・。
おまけ Ferrari 348tb
【番外編 Ferrari 348tb 】
知人にフェラーリを持っている方がいましたので、ガレージで見させてもらいました。8気筒ですが、フェラーリらしさを十分感じることのできる Ferrari 348tbです。
おまけ Ferrari 348tb
【Ferrari 348tb】
Ferrari 348tb 運転席から。さすがフェラーリ、スピードメーターが300km/hまで刻んであります。アイドリングでも、独特の魅力的なサウンドはビンビン響いてきます。
おまけ Ferrari 348tb
【Ferrari 348tb】センターコンソールの様子。「フェラーリを所有するってどんな感じですか?」と聞くと「実際に、コイツであんまり遠くに行かないんだよ。目立ち過ぎてコンビニ入るのもちょっとためらうし、段差はとにかく弱いし・・・。普段はもちろん、遠出にも使わないね。」とのこと。意外に苦労があるみたいです。でも近くにも遠くにもいかないのなら、これでどこに行くのだろう????
おまけ Ferrari 348tb
【Ferrari 348tb】
348とは、排気量約3,400cc・8気筒のエンジンに由来します。そして、それに続く「t」は前述の横置きトランスミッション(transverse)、「b」は ベルリネッタ(berlinetta:ここではクーペの意味)を意味します。 ちなみにこの御家庭、奥さまはアルファロメオに乗っています。ダンナはフェラーリと軽のバン(!)に乗っています。
おまけ Ferrari 348tb
【Ferrari 348tb】
エンジンはF119Gという形式で、3,405ccの90度V8 DOHC。ボア85mm×ストローク75mm。最大出力300PS/7,200rpm、最大トルク33.0kgf·m/4,200rpmとのこと。
おまけ Ferrari 348tb
【Ferrari 348tb】
エンジンを真ん中に位置させるMRですので、フロントはなにもないことになります。よってボンネットを開けるとこんな感じ。ほんのわずかの収納スペースがありますが、ほとんど何も入りません。
おまけ
【番外編】
Porsche 911です。911の中でも964と呼ばれる3代目。930系と似たボディを持っていますが、80%新制したとのことです。フロントのサスペンションをマクファーソンストラット、リアをセミトレーリングアームにし、先代に比べハンドリングが改善したと言われているモデルです。
おまけ
この横並びの計器が911らしさを感じます。オーナーいわく「シンプルで乗りやすくていいよ」とのこと。「意外と壊れにくい」とも。ただし個体差があり、メンテナンスに時間と費用がかかる個体が多いのも事実だそうです。