本当に息をのむというのはこの事なんだろう、といえるのがここ。まさに言葉にならないくらい感動してしまう場所です。まず遺跡全体がなんとも言えず美しく、そしてこの場所に立てたという事実に心の底から動揺し、万感の思いが胸を満たしてしまいました。ここ最近、いろいろな場面で再び有名になっている遺跡ですが、実際この地にたってみると、まさに空中都市の何ふさわしい、なんとも不思議な空間がそこには広がっています。確か下から見たのではここは全く見えませんが、実際の都市は高所にあるとは思えないほど緻密に石組みがくまれ、農作物のための畑も完備されていました。過去の歴史を考えると血なまぐさい場所のような気がしますが、実際のマチュピチュは穏やかで優しい場所でした。インカ帝国が栄えた15世紀半ばというと日本で室町時代から戦国時代のものだから、そんなに古いものではないのですが、この雄大な空中都市遺跡をみていると、人を引きつける何かがあるような気がします。