世界遺産について
至る所で聞くようになった「世界遺産」ですが、そもそも世界遺産とは何なのか、その生い立ちや現在のリストなど、様々な観点から説明していきましょう。
(photo:Stone monument of World Heritage.Teoteiuacan.Mexico)
世界遺産とは簡単に言うと、世界遺産とは「過去、現在、そして未来へと私たちが守り続けていくべき人類の宝物」と言われています。世界遺産に登録されたものは「顕著な普遍的価値(outstanding universal value)」をもっていると世界が認め、保護につとめようとしているものです。 世界遺産に登録された物件の場所は当然、様々なある特定の国にあるわけですが、その普遍的な価値故に国境とは関係なく、全人類で守っていこうとしているものです。例えばエジプトのピラミッドはエジプト人にとってのみ価値のあるものではなく、日本やアルゼンチンの国民にとっても同じ顕著な普遍的価値があるはずです。世界遺産の中には、他国の援助なしでは保存するための資金が不足し、崩壊の危機に瀕しており、ひどければ消滅してしまいそうなものも多く含まれています。ですから国際社会全体がその遺産の価値を知り保護のために協力していくための目安でもあります。 |
世界遺産リスト2005年8月現在の最新リストです。文化遺産628サイト、自然遺産160サイト、複合遺産24サイト、計812サイトになりました。※本来、世界遺産リストはユネスコ本部の英文・仏文だけです。正式な日本語訳は存在していませんので、私の独自訳となっています。ご了承下さい。赤字は危機にさらされている世界遺産として登録されているものです。登録年に「拡」とあるのは拡大登録された年、「変」とあるのは指定範囲変更年、「名変」とあるのは名称変更年です。 |
世界遺産関連書籍数年前は世界遺産関連書籍と言っても数冊あるだけでした。しかし、現在はかなりの数、そして質の書籍が出版されるようになりました。ここではその代表的なものを紹介します。作者は遊び好きですが、同時に本好きで月2万は書籍につぎ込みます。その私から見た独断の解説を入れてあります。 |
世界の七不思議古くから人類は何かを分類するのが好きでした。特に現代日本はその宝庫で、「日本○大△△」等は数限りなく存在します。世界的に見てもやはり何かを分類・ランキング付けするのが好きな人はいました。しかしそうしてまとめられたものは、分かりやすく、心の残りやすかったのでしょう。膨大な時が流れてさえも語り継がれているものもあります。現在、世界には、数多くの七不思議が存在します。そしてその多くはその特異さ故、世界遺産に登録されているものも数多くあります。ここでは、そんな七不思議のいくつかを紹介します。 |