タリン歴史地区(旧市街)
Historic Centre (Old Town) of Tallinn
エストニアの歴史は植民地支配との戦いと言って良いと思います。ついこの前までのソ連の支配は言うに及ばず、布教の名目による十字軍の侵略から700年。その間、ドイツ、スウェーデン、ロシアと支配者はこの地に様々な文化も植え付けられました。旧市街はトーンペアと呼ばれる支配者階級が住んだ山の手と、庶民の文化が残る下町に大別されるが、いずれもハンザ同盟時代を彷彿とさせる趣ある建物が建ち並んでいます。街を歩くと、わすが10年前はソビエト連邦の一部だったと想像もできないくらい町は変わり続けています。今やマクドナルドがオープンし、ベンツ、BMWといった西側高級車が駆けめぐるようになっていました。しかし、この町には西側諸国にはない何かを感じることができます。そんなエストニアの首都タリンの歴史地区は、ハンザ同盟都市の文化と面影を伝える文化遺産として1997年、世界遺産に登録されました。