古都アユタヤと周辺の古都
Historic City of Ayutthaya and Associated Historic Towns
14世紀から18世紀に、国際貿易都市として栄えた古都アユタヤ。1350年から1767年まで、それまでここを治めていたスコータイ王朝に代わって、5つの王朝、35人の王による417年間のアユタヤ王朝の中心となった都市です。最盛期の17世紀には、近隣諸国はもちろん、ペルシャや西ヨーロッパとも交易を行い、日本とも初期の徳川時代に御朱印船貿易が行われ、日本人町も作られていました。「山田長政」の話を聞かれた方も多いでしょう。しかし、相次ぐ王位継承問題や、近隣諸国との戦いを経て、1767年、ついにビルマ軍によって陥落してしまいます。そしてその破壊があまりにも徹底的だったため、現在のアユタヤにはかつての栄華はなく、数々の廃墟と、寺院がひっそりとしているだけです。「こんな素晴らしい寺院がなぜ・・」 人間の英知と愚かさを感じてしまう遺跡群です。