澳門(マカオ)歴史地区
Historic Centre of Macao
ここ マカオは大航海時代、ポルトガルのアジア進出の拠点として建設された都市で、ヨーロッパを思わせるような美しい建物や広場と中国の文化が混じり合う独特の風景をなしています。22の史跡と8つの広場が2005年7月に世界遺産に登録されました。実は日本と大変結びつきが深い都市で、当時世界一の銀の産出国だった日本との交易によって、アジア随一の国際都市として隆盛を極めました。しかし日本の鎖国とともにその繁栄はわずか70年あまりで終わりを告げます。マカオ転落のきっかけは実は日本の鎖国にありました。またここはあのフランシスコザビエルが立ち寄り、日本への布教の足がかりにした都市でもあります。中国からポルトガルへ租借され2000年に戻されたばかりのこの街は、様々な大国の思惑の跡を静かに伝えています。