北京と瀋陽にある明・清代の王朝の皇宮
Imperial Place of the Ming and Qing Dynasties
南北961メートル、東西753メートル、およそ72万平方メートルという敷地におよそ9000もの建造物群を持つ世界でも最大級の宮殿です。「紫禁城」としても知られるここは明・清時代の政治機関でした。始まりは1406年、明の永楽帝が南京の宮殿を手本に造営を開始したことによりますが、清朝最後の皇帝溥儀(ふぎ)が廃帝となるまでのおよそ500年間、増改築を繰り返しました。屋根の色は皇帝のみが使われることを許された瑠璃瓦、そして赤い壁、赤い柱で統一されています。南の午門と北の神武門を軸としてほぼ左右対称に建造物が並んでいます。内部は、主に皇帝や皇后が執務や寝起きをした内廷と、外部のものと謁見したりする外廷に分かれています。写真は南から北へ、つまり神武門方向から見た故宮です。天安門は奥の方角になります。何でも大きい中国ですが、その奥深さと歴史を感じることができる、世界でも第一級の宮殿だと思います。