アルゼンチン・パタゴニアをVW GOLで走る(パタゴニアその2)


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世界遺産への旅

「ロス・グラシアレス Los Glaciares」

【レンタカー実践例】

ロス・グラシアレスで車を借りてみた

(このページとほぼ同内容です)




これが、車を貸してくれたレンタル屋さん。でもWAGENってドイツ語です。看板は英語ですが。



これが対応してくれたお兄さん。とても親切な方でした。(外にはいろいろな言葉で書いてありましたが、書類からしてやはりスペイン語のみでした)



回の相棒はこの車。フォルクスワーゲンのGOL(ゴル)です。4ドアハッチバックの小型車です。


右に見えるのはアルヘンティーノ湖(Lago Argentino) 。緑色をした内陸湖です。


「GOL?聞いたことないぞ」と思うでしょうが、これはあのVWの「GOLF」のブラジル設計の廉価モデルです。ブラジル国内および周辺各国で走っています。



こんな変なタイヤを履いていても、直進走行性は大変良く、しっかりまっすぐ進んでいきます。ステアリングの切れも良く、味付けとすればやはり、VWのGOLFとそっくりです。サスはやや硬い程度ですが「走りの良い欧州車」という性能にビックリです。

国道40号線です。どこまでもどこまでもまっすぐで、何もありません。


絶句しそうなほどの”何もない世界”です。まぁ現代の世界なので、本当に何もないわけではないのですが、それでも数十キロから数百キロはこんな感じの風景が続き、気分爽快なことこの上ありません。唯一の心配は「この車、ここで壊れたらどうしよう・・・」ということだけです。


ドイツ設計者の基本、シンプルなインパネの様子。必要にして十分でしょう。


メーター周りの様子。220kmまで刻んであります。見にくいけどタコメーターも付いています。


VWのマーク付きの純正ラジオ+CDデッキ。日本より音楽データのファイル化が進んでいる南米ではCDよりも、「SDカードスロットのみ」「USB端子のみ」という車載用mp3プレーヤーも多数見かけます。



エアコンルーバーがまた印象的です。

こういう非力な車こそ、マニュアルで楽しみたいもの。よって個人的は5速マニュアルで大正解でした。またこんな車なのにドリンクホルダーが付いているのが衝撃的です。(10数年前までは、日本車以外、絶対にあり得ない装備でした)



今の設計になると、欧州車であってもナビの位置を考えますよね。ある意味こういうデザインのインパネはなくなってしまうのでしょうね。

さて、お楽しみ、ボンネットを開けてみましょう。


形式:EA827というエンジンです。1595cc.直列4気筒横置き。ボア 81 mm × ストローク 77.4 mm 。圧縮率 1.05。最大出力75 kW (102 PS; 101 hp) /5600 rpm 、最大トルク148 N⋅m (109 lb⋅ft) /3800 rpm。



ボンネット裏を見ていたら、この車はやはりブラジル製でした。マニュアル類や書類などみんなスペイン語でしたがここはポルトガル語とスペイン語の併記でした。(英語はありません)

アルゼンチンのナンバーはみんなこんな感じ。アルゼンチンの車の保有台数は約1400万台(2016)。ブラジルの1/3の規模ですが南米ではNo2.南米も車は国境を越えていくこともありますから国名が入っているのもわかります。


給油です。アルゼンチンにはYPFという、かつての国営企業があります。スペインのレプソルに買収されましたが、国が買い戻したとの話もあり、詳細は不明ですが、とにかくYPFのスタンドはどの街にもかなりの確率であります。


フルサービスで丁寧な仕事のおじさん。愛想は悪いですが。


  • プレミアムが80円/L、レギュラーと軽油が70円/Lという感じで日本より安い燃料代。でも物価水準からすれば日本とあまり変わらない印象あり。

アルゼンチン・パタゴニア(エル・カラファテの周辺)をVW GOLで走る(パタゴニアその2)

アルゼンチンの誇る自然の驚異、透き通る氷河が言葉にならないほど美しいロス・グラシアレス。そこを見るのに基本的に車は必要ありません。湖から氷河を見るためには船に乗りますし、船のツアーには拠点となる町、エル・カラファテからの送迎が付いているからです。でもこのエル・カラファテという街に3日、滞在していた自分は「もっと別な角度から氷河を見たい」「すこし周辺のところも見たい」と思い、車を借りることをホテルの部屋で突然思い立ちました。幸い手元には運転免許もあるし、なんとかなるかな、とエルカラファテのホテルの受付嬢に聞くと「この時期はいっぱいかも。でもこの辺りにあるはずだから聞いてみて」と市内地図をくれました。このパタゴニアは観光シーズンが限られていて、夏季(日本の冬)の短い期間が観光シーズンなのです。よってこの時期はレンタカーは出払っていて、4件目までは一切在庫がなかったのですが、5件目で「一台あるよ」と言ってくれました。突然でしたが、それを借りエルカラファテの周辺を存分にドライブしてきました。

 

「パタゴニアその2」 パタゴニアと呼ばれる地域は十分すぎる自然が残っていて、雄大過ぎる自然で有名なところです。そこを(わずかですが)車で自由に走れたことは本当に良かったと思っています。いわゆるパタゴニア地方と言っても大変広大で、そのすべてを走るためにはかなりの期間が必要です。パタゴニアドライブの中心となる一つが国道40号線。アルゼンチンを南北に貫く、パタゴニア街道の基幹路線で、道路の周りに何もないのですが、その何もない加減が、やはり日本人には新鮮かつ強烈でした。 自分はこのパタゴニア地方が大変気に入ったのですが、そうはいってもここを全走破できる長大な休暇をとれるはずもなく、仕方なく3回に分けて、パタゴニア地方を走ることにしました。 バルデス半島をコルサで、というのが1回目とすると、今回は2回目になります。