ルノー ダスター RENAULT DUSTERで カタール Qatarを走る
ルノー ダスターで カタール を走る
- カタールで一番高い土地は標高103mだそうな。
- そんな国をこの車で疾走してきました。
- 4駆なので頼りになります
-
ルノー ダスター Renault Duster
- 今回のお供は、ルノー ダスター。でもルノーというよりも、ダチア ダスターと言った方が正確かもしれません。この車、フランス・ルノー社製ではなく、ルーマニア・ダチア社製なのです。
- ダチア (Dacia)とはルーマニアの自動車会社で、ルーマニアの旧称ダキアからとっています。ダチア社は1966年設立。1969年にルノー12をノックダウン生産するなど、連携をとっていましたが、1980年代に独立路線をとり新設計車を発表。
- しかし、東欧諸国崩壊に象徴される、ルーマニアの政治的混乱があり業績は悪化。1999年には完全にルノー傘下に入りました。
- 2013年8月にはインドで日産テラノとして発表されました。
- さすがルーマニア。エコノミーに作ってあります。ドアミラー調節が手動式な車は、何十年ぶりに見かけました。
- メーター周り。シンプルですが特に問題があるわけではありません。必要にして十分な計器がきちんと配置されています。最高速度は公証160km/h。
- 砂漠の国で必須のエアコンもきちんとついています。オートエアコン?温度設定? そんなものはなくても問題ありません。
- オーディオはCDとラジオの基本的なものがついていました。ナビなんてものは・・・・この国には不要です。
- ハンドル回り。ややチープな印象ですが、必要十分です。
- 最近の欧州車の特徴。日本車のようにヘッドライトスイッチがウインカーに内蔵されるようになってきました。
- ハンドル右側のレバーはワイパー類。
- 奥に小さく音量ボタン・電話スイッチがありました。
- 運転席周辺です。上からぶら下がっているコードはドライブレコーダー用の電源です。
- ナビはスマホ+海外用モバイルルーターにしました。
これ一つで十分。特別な機器を購入しなくても、いつもの端末で未知なる国で道路がわかるというこの安心感は素晴らしく、「海外をドライブする」世界感が、確実に変わったことを感じます。
- シンプルなフロントコンソール。
- そうそう、フロントフォグランプスイッチは別な場所にありました。日本車でもそうですね。プッシュスイッチでなく、ロータリー系なのが欧州を感じさせます。
- 1.6L DOHC直4横置き4気筒。1.6 16V 105( K4M 606)と呼ばれるエンジン。最高出力77 kW (105 PS; 103 hp) / 5750 rpm 。最大トルク148 N⋅m (109 lb⋅ft) / 3750 rpm 。
- 大きく乗降しやすい運転席。
- 実用性高いSUVということで、コンパクトながらも広い荷室と大きな後部ドア。
-
レンタカーの借り出し استئجار سيارة
- さて、ここからは実際の貸し出しの様子を見ていきましょう。まずは、カタールの玄関口、ハマッド国際空港 Hamad International Airport。
- 乗り継ぎで訪れた日本人も多いと思います。レンタカーオフィスは、到着ロビーから、徒歩5分程度の場所にあります。小さいですが表示もありますし、だれかに聞けば多分教えてくれます。
- ここがレンタカーオフィス。というよりブースが並んでいる場所です。今お客がいる場所が自分が借りたAlamoのカウンター。どのカウンターも利用客は多くなく、空港から降りてレンタカーを借りる、という行動様式がそれほど一般的ではない感じがしました。ちなみに成田空港のレンタカーオフィスもとても小さく、日本も他国をとやかく言える立場にありません。
-
ドーハ市内へ إلى مدينة الدوحة
- さて、ドーハ市内の様子を見ていきましょう。
- 美しい街並み、そして海。
- 巨大なビル群が林立する姿は圧巻です。
- 美しく整備されている アル・コーニッシュ・ストリート
- スピード違反をする車も少なく、不思議な感じ。
- エメラルドグリーンの車はタクシー。
- 建築中の高層ビル。
- 場所により、歩道はあまり整備されていません。
- 幹線道路に向かいます。看板はトルコ航空。同じイスラム圏なので、仲良しなのかも・・。
- ビルが林立するDiplomatic Area(外交地区)
-
- そうそう、いつも運転しながら写真を撮るわけにもいかないので、ドライブレコーダーの画像も切り出して紹介します。広角レンズにより画像が湾曲してしまっています。色合いも少し変です。ごめんなさい。
- 80km/h制限の看板。アラビア数字は読めておくと便利です。
- いつも思うのですが、日本語で「アラビア数字」というと123456789
- となりますが、アラビア語圏で使っている本当のアラビア数字は
- ٠١٢٣٤٥٧٨٩ であり、日本のものは「算用数字」なのではないかな・・と思います。言語系は自分の苦手分野であり、これを力説する技量がないのですが、アラブ圏ではこういった数字での表記を見かけることの方が多いです。日本や中国の漢数字よりもよく使われている気がします。
- VOLVO そして HONDAの販売店がありました。
- 待ちゆく人たちです。
- マクドナルドもありました。自分は「行ったことがない国に行ったら、必ず一度はマクドナルドに寄る」という謎の自己ルールを設けているので、「おお、行かなきゃ!」と思いましたが、店舗数が少なく、つい行きそびれてしまいました。
- 有名観光地の一つ、国立博物館。
- それにしてもきちんとした街並みです。
- 「高級車ばかり走っている!」といううわさも聞きましたが、それほど高級車ばかり、というわけではない雰囲気。
- 大きな交差点。とにかく日本のように電柱がなく、すべてが埋設されているので、景観としてもすっきりです。
- バイクも都市部では走っていました。
- 赤の左折禁止信号。海外ドライブの注意点ですが、このような日本にない信号は、ものすごく意識したほうがいいです。
- 立体交差になっている道路もたくさんあります。地下部分にはこんな模様が描かれていました。
- デザインに凝った照明塔。この国の道路は本当にたくさんの照明があります。
- 工事中の案内表示。こういったところも先進国チック。
- 道の合流地点。STOP 、そしてアラビア語で قف (クゥアフッと読みます)と書かれています。
- やはり国が豊かですね。大きなインフラ工事を各所でしていました。
- すごい道路を作っています。日本ならば、落下防止や足場を工夫すると思いますが、世界標準からすれば、これでもかなり丁寧な工法だと思います。
- 工事中の車線を知らせるブロックも完備
- 道路はごく一部を除いて、とにかく空いていて走りやすいです。
- おお、IKEAがありました。
-
Doha Expressway طريق الدوحة السريع
- さて、
カタールを縦に縦断する大動脈、Doha Expressway طريق الدوحة السريع
を紹介します。
- 国道1号線でもあるこの道、ゆったりした片側3~4車線の大きな道です。
- 物流の中心でもあるので、トラックもたくさん走っています。
- あまり見かけませんが、バスもたまに走っています。ちなみにこのバス、タクシーと同じ色の公共のバスです。市内だったら24時間乗り放題で600円券があるらしいですが、停留所がわかりにくいらしい。
- トレーラーのダンプも走っていました。
- 走っている車は・・・ランドクルーザーが目につきます。「目に入る車がみんなランクルで、ランクル大会のような国」と書いてあるブログもありましたが、それほどではありませんが、確かに多いです。
- 都市部を離れると路肩は・・そのままになっている場所も多いです。
- それにしてもまっすぐで広くて走りやすくて、車が少ないです。事故に遭いそうな要素が見当たりません。ちょっと安心です。
- そうそう、気を付けなくてはならないことがありました。この国道1号線、スピード違反に超厳しい路線とのことです。この標識は普通車120km/h、大型車80km/hの制限速度ということ。ちなみに、車にも120km/hを超えると警告ブザーが鳴る警告装置がついていました。
- 大型は、内側車線を走るな、の標識。速度差があるからですが、そういえば日本の首都高などは騒音対策で反対のものが出ていますね。
- 標識は丁寧で、要所要所にきちんと出ています。大まかな位置さえつかんでおけば、ナビがなくても走れるレベルです。
- 道路沿いには、時折こんな店も出ていました。でも寄りたくても100km/h以上で走っているので、カタール初心者には減速できず、寄ることができません・・・。
- あまり遺跡などがない国ですが、こんな標識も出てきます。茶色は遺跡などです。
- 幹線道路を降りました。何もない道がもっと何もなくなっています。
- この何もなさ加減がすごいです。道路沿い以外は砂漠なので当たり前と言えば当たり前ですが・・。
- 遠くに見えるのは電柱や電波塔。
- こんな道を走る場合、制限速度は、かなり・・・です。
-
アル・ズバラ أطلال الزبارةمحطة بترول الزبارة
- 今回の目的地、アル・ズバラ遺跡です。
- アル=ズバラ要塞(Al Zubarah Fort)
- 砦の内部へ行ってみましょう
- 中はしっかりした博物館になっていました。
- 井戸や見張り台などがしっかり残っていました。
- これが遺跡全体図。砦から海のある西方向に1.5kmほど行くと、実際の都市遺跡があるようです。
- 車で5分。砂に埋もれた都市遺跡後に行きました。わずか200年弱。それほど時間はたってないのですが、日本とのかかわりの中で、ほとんどが砂の中に埋もれてしまっている遺跡群に深いものを感じてしまいました。
-
ペルシャ湾 الخليج الفارسي
- 遺跡の横には海が・・・。ペルシャ湾です!
- おおおおお。ニュースでしか聞いたことがない海に接しているだけで感動です!
- 海の水は、限りなく澄んでいました。きれいです!
- 海の向こうに見えるのは隣の国・・・?というわけではなく少し離れた半島の先の建物です。でも隣の国も近く、ここからバーレーンの海岸まで直線で30kmほどしか離れていません。
-
夜のドライブ محرك ليلي
- さて、念願の遺跡も見たし、ペルシャ湾も見たし、ドーハの街に帰りましょう。
- 遺跡からドーハの街まで100km強。暗くなって、周りに光がなくなってきましたが、長距離運転が気にならない自分にとっては、あっという間の近距離ですので、ハナウタ気分で着いてしまう感じです。
- 自分には「一度走った道は、たいてい覚えていられる」という(唯一のの特技があります。よって何の心配もなくガンガン飛ばしていけます!
- もともと走りやすかった道がもっと走りやすくなっていました。でも、速度超過には細心の注意を払わなきゃ。
- 街に近づくと、照明が充実してきてさらに走りやすくなります。
- ドーハ市内は、少し混んでいました。
- でも、渋滞と呼べるほどのものではなく、少し混む程度。やっぱり走りやすいです。
-
ガソリンスタンド محطة وقود
- カタールのガソリンスタンドについて説明しましょう。
- 基本は他の国と全く同じです。
自分が入ったこの店は「フルサービス」でした。油種と数量、支払方法を告げればOKです。
- 「悪いね、うちの店は現金だけなんだ」と言われました。これがカタール・リアルの100QAR紙幣。3000円札です。
- 38Lで72QAR。つまり2170円。ILあたり67円。
安いです。
- こういったきれいなガソリンスタンドもたくさんあります。
- 他の国と同じようにスーパーやコンビニと兼ねている店です。
- ボケ写真ですみません。ガソリンが安いので、排気量の大きな車でも気にならないわけですね。
- 別なガソリンスタンドの昼間の様子。カーピットが充実しています。日本のカー用品専門店も兼ねています。
- 場所によっては洗車エリアもあります。
-
車を返却 عودة السيارة
- さて、車を空港まで返却しましょう。
- 見えてきたのは・・・・なんだあのカラフルな柱は?
- わかるでしょうか?道路沿いの巨大な柱がカラフルに光っているのです。色とりどりのLED照明が巨大な柱いっぱいについているものでしょうか?・・・・。うーーん。うーーん。キレイと言えばキレイかもしれませんが、これを照らしても、見る人は車で通る人だけだし、実用的な意味は全くないし・・・。あまり言いたくないけど、昨今問題になっている地球環境的には・・・とてもよろしくないのでは?なんてつい思ってしまいます。
- さて、いよいよ空港です
- どの空港にも「レンタカー返却」という表示が、(小さいのですが)どこかにあります。この空港にも(とても小さいのですが)やはりありました。
- 指定された場所に車をとめ、返却です。
担当のお兄さんはアジア系の方でした。
- これが明細書。1日借りて4200円ほどでした。保険も全加入してこの値段です。多少のプロモーションが入っていたと思いますが、それでも格安!。
- ドーハの空港に帰ってきました。
- ドーハ空港の象徴、黄色い巨大クマ。トランジット客が目印にするらしいです。
- それにしてもあまりかわいくないな・・。どうせクマならもっとかわいいデザインにすればいいのに・・・なんて思うのは自分だけ?
- いずれにしても、運転できないと思っていたカタールで、見たかった遺跡も見られ、事故にも警察にも合わず、無事、楽しくドライブできたのはとても得難い経験でした。