ロシアを運転なんかできるの?
普通の日本人旅行者が、ロシアを、しかも冬に、レンタカーで運転なんかできるの?
- 「ロシアでレンタカーを運転」なんて日本人はあまり考えないようです。ネットを検索しても体験談みたいなものがほとんど見当たりません。自分も絶対に無理だと思ったのですが、いろいろな条件がクリアーでき、ついレンタカーを借りて走ってしまいました。
ロシアのドライブ、いろいろな意味で楽しかったです。ちなみに写真はモスクワの中心、クレムリン・赤の広場Красная площадьの聖ワシリイ大聖堂Собор Василия Блаженного手前にある標識。「СТОП」は「ストップ」と読みます。そう、単にSTOPと書かれているものです。
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空港にて В аэропорту
- モスクワの、いやロシアの玄関口であるシェレメチエヴォ国際空港Международный аэропорт Шереметьево
です。アエロフロート航空のハブ空港になっています
ソビエト時代は、東側諸国の中心地であり、とにかく「恐ろしいところ」 というイメージしかなかったのですが、今回初めて訪れてみると、意外と普通の空港でした。
- 空港の3レターコード名「SVO」が植物で表現されているオブジェ。「カメラを出していると警備員に取られる」「賄賂を要求される」なんて話も聞いていたのですが、そんな雰囲気は全く感じず、本当に普通の空港に感じました。
少しウロウロしてしまいましたが、レンタカーオフィスはターミナルDの到着ロビーにありました。
今回のレンタカー会社はSixt シクストにしました。webサイトで、モスクワでの情報が一番充実していたからです。ドイツが本社のヨーロッパではかなり強い会社です。
Sixt シェレメチェボ空港店の窓口氏。みるからに人のよさそうな、非常に穏やかで丁寧な方でした。ちなみに他に客も、係員もおらず、受付から車の案内まで全て一人で行っていました。周囲のレンタカーオフィスを見ても客がおらず、もしかするとロシア(というかモスクワ)でレンタカーを借りる、という行為自体が一般的ではないのかもしれません。-
今回の車 Описание автомобиля
窓口氏に、空港ターミナルの隣の建物に徒歩で連れて行ってもらうとそこに今回借りる車がありました。ほとんど新車なのですが、全体にうっすらと埃がたまっていて、しばらくだれも使っていないような感じがしました。- でも、あれ?予約した車は
- 今回のレンタカー会社SIXTの、スマホ専用アプリのスクリーンショットです。予約画面ではVW POLO または同等でしたが・・。
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ヒュンダイ ソラリス Hyundai SOLARIS 1.6 でした!
- おそらくほとんどの日本の方が、「なんだ?その車」と思う気がしますが、この車は2010年に
初のヒュンダイのロシア生産車として作られました。
- SOLARISという車名はなんと”一般公募”。2万7000名以上の中から、ソラリスの名前が選ばれたそうです。
- といってもわけがわからないと思うので、もっとわかりやすい言い方をするとヒュンダイ アクセント.Accent.엑센트 のロシア生産車です。
ヒュンダイの小型セダンシリーズ、アクセントの5代目、HC型です。2017年から生産が始まり、この車体はロシアのサンクトペテルブルク工場 で生産されています。
- トランク容量も十分。テールゲートのアーム構造みは日本車と同じ仕組み。
ROLF・・・グレード名らしいのですがよくわかりません。スカンジナビア系人名のルドルフの短縮形かな?って勝手に思ってます。
- サイドビュー。それなりに洗練されたデザインですね。それにしてもこういったコンパクトセダン。日本ではめったに見なくなりました。
- ヒュンダイの
世界戦略車の一つで、中国やインドでは Verna として販売されているそうです。
- ロシアのナンバープレートは、アルファベット3文字+数字3文字。そこに地域コード3文字で構成されています。799はモスクワを表しますが、以前は77とか、79とか、197とか777などもありました。中でも777は高値で売買されることもあるとのこと。アルファベットはキリル文字の特有文字(БとかФとか)を除く12文字だけが使われているとのこと。
- ボケボケ写真でごめんなさい。直列横置き4気筒のエンジン。形式は1.6L Gamma II MPi、最大出力123 PS (90 kW; 121 hp) at 6,300 rpm最大トルク15.4 kg⋅m (151 N⋅m; 111 lbf⋅ft) at 4,850 rpm
- ハンドルまわり。最近の車らしくかなりしっかりしています。
- 運転席の様子。シートも適度な硬さを持ち、このグレードとしては必要十分です。
インパネまわり。ディスプレイにはナビはなく、オーディオ、エアコンなどが表示されます。
シンプルですが、必要十分の機能です。
- メーターは220km/hまで刻んであります。中央には各種データが表示。見やすいデザインです。
- 電子機器が得意な韓国車ですので、こういったもののデザインは手馴れている感じがします。
- 夜間の様子。日本車の同クラスに比べると、やや装飾の電飾が多い感じですが嫌味はあまり感じません。
- 6速AT。CVTモデルもあるそうな。
- トランクとフューエルリッドオープンナーは日本車と同じ形式。
- そして極めつけはこれ、スパイクタイヤ!。車を予約するときのオプションに「冬のタイヤ」項目があったので、お願いしておいたらスパイクタイヤ装着の車になっていました。日本では1980年代まで冬の定番でした。でも粉塵公害が問題となり、1990年~1992年に法律が整備され原則禁止になりました。でもロシアではまだ現役。ロシア語ではшипованная шина(ショポーバネーシナ)といいます。北欧などは現在も使っていますよね。
- ここで心配になったのは、以前何かで読んだロシアの記事。スパイクタイヤとそれ以外では、運転の感覚が違うのでスパイクタイヤ装着の場合は、шипы(とげ、スパイクの意味)の頭文字「ш」(シャーと発音。英語なら「W」)のマークを車体後部に表示しなくてはいけなかったような気がします。でも、レンタカー屋のおじさんは何も言っていなかったし、そもそもタイヤ交換の時気づくだろ、と思ったので今回はスルーしました。でも法律改正の話はなさそうなので、本当は違反なんだろうな、と思いました。
- ・・とエラそうに書いていますが、スパイクタイヤの運転は人生初体験です。
肝心の運転フィールですが・・・。乾燥路を普通に走るには違和感があまりありませんでした。ただやはり制動距離は長めに感じます。ロードノイズも多少気になりましたが、それが車によるものなのか、タイヤのせいなのかよくわからないままでした。ちなみにタイヤはフィンランド NOKIAN 社の
NORDMAN 7 (185/60/15)でした。スパイクタイヤとしてはメジャーな製品のようです。
- 海外ドライブの必需品、カーナビは自分の最近の定番「いつものスマホ+海外用レンタルモバイルルーター」の組み合わせです。ルーターの契約は500MB/dayとしましたが、google mapを使っているだけならこれで十分でした。ちなみにスマホになんのこだわりも持たず、いまだにiPhone8を使い続けていますが、Appleの地図アプリよりもGoogle mapの方が使いやすいと感じました。車線変更する際に、どの車線をいけばいいのか表示されるからです。ただし欠点もあって、まれに検索しても出てこない住所もありましたが、Appleの地図にはきちんと表示されるから不思議です。場合に応じ両方を使い分けるのがベストな感じです。
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- 車に必携の重要書類、車検証。
- プラスチック製のかなりしっかりしたものでした。
運転の目的地 Место для вождения
- 今回、時間があまりない中、なぜ車を借りる必要があったかといいますと、どうしても行きたい場所がモスクワ近郊、50kmほどの場所にあったからです。それはモニノ空軍博物館 Центральный музей Военно-воздушных сил РФ(ツェントラリニ・ムゼイ・ヴァエンノ=ヴォスドゥシュニフ・シル・ルフ) 。機械オタクの自分がどうしても行きたかった旧ソ連時代の航空機の聖地です。ここにあるのは、例えば世界最大のヘリコプターMi-12。ペイロードは驚愕の40t。
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- そしてツポレフ-144。世界で最初に飛行した超音速旅客機。開発はコンコルドの方が先なのに、アイディアだけを盗用したとかいわれ、コンコルドスキーなどと揶揄されていました。1973年のパリ航空ショーで墜落し13名の犠牲者を出したり、
燃費性能が劣悪すぎたりとのことで、実際に商業飛行したのは102回のフライトのみ。改良型も作られましたが、結局16機しか製造されず展示されているのはこれを含めて3機のみ、
というマニア垂涎の逸品です。
この地を訪れるのは、鉄道・バスでも半日かかり、モスクワ市内に帰ってくるのも大変・・・ということで時間的余裕が少ない自分は、車を借りてここに行きたい!ということになったわけです。 -
市内の様子 Состояние города я
- ではロシアの道路事情も見ていきましょう。自分が出かけたのが2019.12~2020.1のころのこと。冬のロシアは朝、なかなか明るくならず、日中も暗い感じです。単純に旅行に訪れるなら、やはり初夏から夏がベストシーズンかな、と思います。写真はモスクワ市内の信号機。LEDのアニメが動きます。
- モスクワ市内の道路。渋滞している道路は渡るのも大変ですが、そうでない場合はとても運転しやすい道です。
- 街には韓国車があふれていました。
- もちろん、他の国の車もそこそこ見かけますが、自分が感じた印象では乗用車なら40%が韓国車せ最大勢力。その他で他を分け合っている感じです。
- ロシアと言えば、LADAとか、UAZばかり走っているイメージがありましたが、まったくそんなことはなく、BMWやBenz、Audiなど欧州すようメーカーも普通にたくさん走っていました。
- 汚い、壊れた車が多いって勝手に思っていたのですが、まったくそんなことはありません。ごく普通の(やや田舎の)西欧諸国のような雰囲気。ちなみにここはベラルーシスカヤ駅 Белорусский вокзал。モスクワに9つあるターミナル駅の前です。日本でいえば新宿駅前でしょうか?
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- よくみるとここにも「とまれ」の標識が
- 雪道の定番、真っ黒、というか真っ白の車も良く見かけます。あまりにも気軽に汚れるためか、マメに洗車しない人も多く、ナンバープレートも全く見えません。
- さすが旧共産圏。主要道路はメチャメチャ大きく作ってあったりして国家権力の威力を感じます。
- ルノーのパトカーです。
高速道路 шоссе
- ではモスクワの高速道路を見ていきましょう。モスクワの幹線道路、いや都市計画をを語るキーワードは「環状」です。というのは例えばモスクワ市民の足になっている地下鉄はぐるりと環状線になっています。これはもともとから人々のためを思って作られたのではなく古くは外敵から街を守る要塞的な都市計画からなっています。
- モスクワの環状道路は、中心となるのが3つの環の道路。最内周はブリヴァール環状道路 Бульва́рное кольцо́(長さ9 km)、2番目はサドーヴォエ環状道路 Садо́вое кольцо́(長さ15,6 km)、そしてその外側をぐるりと大きく一周しているのが、長さが108,9 kmもあるモスクワ環状道路Московская кольцевая автомобильная дорога。略称として МКАД、あるいはそのラテン文字MKADとして有名です。
- 今回そのMKADもたくさん走ってみました。
- ロシアの高速道路には有料区間と無料区間があります。支払い方は日本のETCのようなものもありますが、外国人は現金かクレジットカードでしょう。料金所のレーンにはその区分が電光表示でわかりやすく表示されています。
- 現金、またはカードレーンに進みます。
- 挨拶をして現金を渡すと、このカードをもらいました。領収書兼通行カードになります。
- 標識はかなりきちんと整備されています。当然、全てロシア語ですが、ここぞという場所にはラテン文字も併記されており、それほど困らないと思います。でも、車線がものすごく多いこともあり、地理感覚の無いまったくの素人が走るのはやはり難しいかも。
ちなみに自分は事前にルートと主な地名をシミュレーションしていきましたので不安は少なかったです。その上、スマホのナビをきちんと作動させていたのでルートの不安はありませんでした。
- 空いている高速道路ならいいのですが・・・、渋滞になり、なぜ多くの人が「モスクワの運転はやめなさい」というのか分かった気がします。
- とにかく、一度ハマると渋滞がひどいのです!ちょっとでも隙間があればグイグイ詰めてきます。
- こうなると車線もなにもあったもんではありません。常に前後左右の車の動きを見ていかないと、衝突の可能性はかなり高くなります。実際に走っていて1時間に1回は必ず生の事故現場に遭遇しました。つまり半日走っていると、6回は事故を見る感じです。体感的な事故発生率はかなり高いと感じます。
- でも走っていて思ったのは、「ロシアの人も『絶対に事故は避けたいと』思っている」こと。本当に無理な割込みや路線変更はしてきません。
そしてなんと、ロシアにも「サンキューハザード」が存在しました!。無理な割込みをしても、かなりの確率で「ありがとう!」とハザードを出していくのです。こうなれば後続車は、「仕方ないね。どーぞ」という気持ちになれます。
ロシアの交通事故が多い理由 Почему в России много аварий
自分のように、ふらっと訪れる旅人がロシアのような国を運転することはあまりないような気がします。そしてそうした素人だからこそ感じたロシアの運転事故率が高い理由をまとめてみました。題して
「私が感じたロシアでの交通事故率が高い原因 全7項目」
- 「私が感じたロシアでの交通事故率が高い原因」その1
- 『交通量に対して道路の容量が少ない!』
- やはり都市人口、そして車の所持率に対して道路の許容量が少ないのです。モスクワの幹線高速道路は非常に広いのですが、それでも収容できないほどの車が走っています。理由の一つは、車以外の交通機関が乏しいことでは?と思います。モスクワ市内は地下鉄網が発達していますが、その近郊となると、途端にローカルチックな鉄道しか走っていません。つまりちょっと離れたところに行くにしてもやはり車がベストになるわけです。こうなると交通量は増えるばかり。
- 「私が感じたロシアでの交通事故率が高い原因」その2
- 『社会的インフラの弱さ』
- 簡単に言うと、目の前に突然工事区間が現れて、車線がなくなることがよくあります。
それも日本のように事前に、丁寧に、あちらこちらで告知があるわけでもありません。突然、車線がなくなっているのです。こうなるとその車線はもちろん、隣の車線も突然混雑し、車の流れが極端に変化します。それについていけなくなった車が事故にあう・・・。そんな感じです。
- 「私が感じたロシアでの交通事故率が高い原因」その3
- 『車の性能差が激しい』
- ソビエト崩壊後、着実に民主化を進めてきたロシア。富裕層も生まれ車も西側の高性能車や韓国のアジアンカーなども増えてきました。いまや西欧と変わらない道路風景になってきているのですが、やはりソビエト時代の車も走っています。写真右側の赤いLADA 1500シリーズのような30~40年前の車もそこそ走っています。大型車にも相当古いものがあり、ほぼ「停止しているの?」と思うような速度で喘ぎ喘ぎ荷物を運んでいる車もあります。これが、ポルシェやメルセデスと一緒に走っているのですから、車の流れが不均衡になるに決まっています。突然の低速車に驚き、事故にあう・・・。というものもありそうです。
- 「私が感じたロシアでの交通事故率が高い原因」その4
- 『ドライバーのとにかく前に進みたい気持ちが強い』
- この写真と下の写真は、ある支線からモスクワ環状道路МКАДへの合流点なのですが、何らかの理由により、目の前のМКАД本線が大渋滞を起こしていても、とにかく前に進みたいので、車線がぐちゃぐちゃになっています。目の前の白い車は車線を変更し左に行っていますが、右側の赤いVOLVOもこちらの車線、さらには隣の車線も狙っています。
- ついでながら自分も左に入れてもらっています。こんなせめぎあいが合流地点で延々と続きます。とにかく「前へ前へ」「入れて入れて」の気持ちが出まくっています。ただし、こうしないといつまでも進めないので、結果的に自分も「前へ前へ」の仲間入りをしていました・・・。
- 「私が感じたロシアでの交通事故率が高い原因」その5
- 『モスクワの一部はひたすら渋滞するくせに、少し郊外に出ると、車がなくて100km以上で快走できる』
- 例えば、この写真の左車線はなんらかの原因でずーーーっと渋滞していますが、自分の車線は快適に100km/hオーバーで疾走できます。この緩急の差が激しすぎて、いざ渋滞、いざ交差点となると、心と車が対処できずぶつかってしまうような気がします。
- 「私が感じたロシアでの交通事故率が高い原因」その6
- 『飲酒運転』
- この電光掲示板。「前が詰まっていたらスピード落とせ」という意味だと思います。他に、写真には撮れませんでしたが「飲酒運転はやめましょう」という標識もありました。とはいえロシアで飲酒運転が法律で禁止されたのは2010年。もっというと、2011年までロシアの法律ではビールは酒ではなく「食品」でした。ロシア人で毎日晩酌をする人の割合は意外と少ない、との統計も見たことがありますが、
飲酒運転に対する寛容度は日本の比ではありません。
- 「私が感じたロシアでの交通事故率が高い原因」その7
- 『高い巡航速度と氷結路』
- 最高速度は100km/hのところも多いですが、実質的な巡航速度は11
- 0km/h程度でしょうか?追い越し車線は120km/hでも「どけどけ」とされます。
- いずれにしてもロシアの標準的な速度域は、市街地・郊外共に日本の数割から倍近く高い気がします。そこに加えて、厳しい冬による氷結路。また氷結路は凍っても解けても道路を傷めます。インフラの劣化が絶対的に速くなりますので、車を傷めやすいことにもつながります。
以上です。
- ・・・とまあ、いろいろ考えると交通事故が他国より相対的に高くなるのはある意味必然のような気もします。
- でも・・・・。慣れると快適なロシアのドライブです。
- 道路の雰囲気はやはりヨーロッパ的ですね。ソ連時代には絶対になかったと思われる大きな商業看板も普通にあります。ちなみに「お得なアパートはこちらへ!」って感じの不動産屋さんの看板でしょうか?
- ロシアですので、幹線道路を降りると、急にローカルな雰囲気になります。
昼間はいいのですが、夜は当然真っ暗です。
- 夜のドライブは、車も減り、速度域も高くなります。
- でも幹線道路はしっかりと照明もあり不安はありません。
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買い物 покупка
- レンタカーでの旅で実は一番楽しいのは地元の店に立ち寄ることです。自分はそこそこ昔から海外個人旅行をしているのですが、かつて大きなリュックを背負っていたバックパッカー時代は、安宿と公共交通機関だけを使い地元の人たちと常に触れ合って旅をしていたので、それはそれで大満足だったのですが、でも結局、観光地と宿泊地周辺での活動がほとんで、郊外の普通の生活は見ているようで見られませんでした。
- その点、車での旅はバックパッカーとは違った世界が見られます。普通の人々が行く、郊外のスーパーや大型ショッピングセンター、市場などに気軽に立ち寄れるからです。
- 自分は外国のスーパーや店に立ち寄るのが大好きなので、ロシアでも当然行ってみました。様々な品物が所せましと並んでいました。
- レジの様子も西欧のものと変わりません。明らかに違うのは、店に入るときに必ず警備員のチェックを受けるところです。でも、それはロシアならどこでも行われていること。駅なんかは列車に乗るまで2~3回は警備員による荷物チェックが当たり前です。
- ある意味、「ロシアだぁ」と強く感じた場所がここ。大型ショッピングセンターの地下駐車場の一角ですが、洗車場がありました。そうです、雪によって冬は汚れまくりの車たち。それを買い物中に洗ってもらおうというサービスです。遅い時間だったのですが、待っている車もいるほど
人気でした。
マクドナルド Макдональдс を見かけたので行ってみました。自分は「マクドナルドがある国を訪れたら、その国にいる間に一度は行く」という謎の自己ルールを設けているからです。
- そしていつも同じメニュー「ビックマック+ポテト+コーラ」をオーダーし国による差異を見つけて楽しんでいます。
- マクドナルドの店内。
小規模ですが、清潔な雰囲気でした。
- オーダーの方法が先進的です。大型液晶TVを縦にした巨大ディスプレイがタッチパネルになっていて、その機械でオーダーします。支払いは下部のクレジットカードリーダーに差し込み、暗証番号を押すだけ。手渡し時の現金決済も選べます。
- よってカウンターは受け渡しがほとんどなので、こんな感じ。人員削減にも大いに効果がありそうです。
- タッチパネルは多言語選択式だったのですが、レシートは当然ロシア語のみ。価格は20%の間接税を含んでRUB252(ロシアルーブル)
日本円で430円ほど。日本よりやや安いですね。
- 箱にビックマックってかいてあります。ちなみに味は、ほとんど変わりませんでした。(誤差の範囲内です)
- さて、やりたいことをやったので、そろそろ車を返却します。シェレメチェボ空港へGO!
- 高速道路にある休憩所に寄っていきました。
- 返却前に、空港近くのガソリンスタンドに寄って給油していきます
- 給油方法はセルフでした。
- 油種は、オクタン値100.95.95.92.軽油の5種でした。95が二つあるのは、添加剤の違いだと思います。
- 値段は、10.2LでRUB472.77. 日本円で808円。ILあたりRUB46.35.日本円で79円。日本の半額近いですね。
- 他のスタンドも同じような値段でした。そうそう欧米のオイルメジャーのスタンドもたくさんありました。
- ガソリンスタンドの使いかたは超簡単。車を止めて、勝手に給油し、支払いに行くだけ。
- 支払いは付属のコンビニのような店で。これも欧米の基本的な方法です。
- お店はレジ回りも充実。 ここで、「〇番のガソリンを・・」というと支払えます。
- 箱にビックマックってかいてあります。ちなみに味は、ほとんど変わりませんでした。(誤差の範囲内です)
- 夜遅くまでやっているスタンドも多く助かります。
- 海外レンタカーで最後の障壁になるのが「返却場所」。でも貸し出してくれた窓口氏はちゃんとプリントアウトした用紙を示して説明してくれました。この部分はナビには出ないので、非常に助かります。これだけでも彼と彼の会社が誠実、というのがわかります。
- そうそう、スマホのSIXTアプリで、自分の予約画面から、返却地の地図が出てきます。当然
地図アプリと連携して、近くまではナビってくれます。ただし最後の駐車場までは案内してくれませんが、これだけでもものすごい便利です。すごい世の中だなぁと思います。
- さて、予定した場所に車を止め、借り出したカウンターにやってきました。
- でも、だれもいません。他社もだれもいません。どのカウンターにも「本日の営業は終了しました。」と書かれています。
- でも大丈夫。借り出すとき窓口氏に「車を返しに来る時間、ここはだれもいなくなるけど、鍵はカウンターの、この箱の中にいれておいて。それだけでいいから」と言われました。「え?あなたもいなくなってしまうんですか?」と聞き返すと、「ごめんね。その時間は家に帰らなくちゃ」と笑って言っていました。
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- スマホで最終的な明細が確認できました。ネット社会・・・いろいろ問題は
ありますが、やっぱり便利です。ちなみに、この明細よく見るとドイツ語です。でもそういえばSIXTはドイツ企業。web明細はデフォルトがドイツ語ってことなんですね。
- シェレメチェボ空港です。この写真の手前が駐車場棟。写真に写っているのがターミナルDです。
- ドキドキだらけのロシアンドライブ。事故もなく、行きたい場所にも行けて、自分的には大満足でした。