長距離ドライブ 「リオデジャネイロへ車で行く」
Dirigir um longa distância para o Rio de Janeiro
- サンパウロからリオデジャネイロまで、片道450kmの道のりを車でいくとどうなるのか紹介します。往復900km、1泊2日の日程です。
まずはサンパウロから出発します。
- サンパウロからリオに向かう高速(BR-116号線)に入ってしばらくしたところのパーキングエリアにて。ここはガソリンスタンドなのですが、燃料の種類が異様なまでに多くあります。上から、
Gasolina Comum レギュラーガソリン
Gasolina Aditivada ハイオク(添加剤入)ガソリン
Gasolina pedium (高性能車用)ガソリン
Etanol Comun レギュラー エタノール
Disel Comun レギュラー軽油
Disel Aditivada 添加剤入軽油
Disel Comun 50+ レギュラー軽油 50+ - さすが、サンパウロ-リオ間という主要幹線なので、いろいろな燃料を置いているようです。ちなみに上から3つめの Gasolina pedium は、フェラーリなど用のようです。サンパウロのお金持ちは限りなく金持ちですので、フェラーリやランボを見る機会も多いので、専用のガソリンが必要、ということでしょうか。
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サービスエリア内の様子。場所により経営も形態もみんなちがいますが、ガソリンスタンドと食事をするところ、買い物をするところはたいてい付いています。入口でカードを受け取り、好きなものを選んでそれに登録してもらい、出口で清算する、という方式が良く取られています。日本と同じように市内より商品単価がやや高めの設定になっていることが多いですね。
料金所。支払いのためにやっぱり渋滞します。ETCのような仕組みもありますが、カードをクレジット決済する申し込みをする必要や、車に装置をつける必要もあり、着けませんでした。 -
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料金所渋滞の最中、一般レーンに並んでいると、歩いて料金を集めているお姉さんがいました。聞いてみると「ここで支払えるわ」とのこと。よってそのお姉さんにお金を渡すとこのカードをくれました。事前清算の証拠のカードで、ゲートではこれを手渡すだけでした。単一料金、かつ人件費が安いブラジルだからできる方式です。
高速自体はこんな感じ。真っすぐで道も広く日本よりずっと走りやすいです。 -
この日は祝日でもあり、断続的に渋滞が発生しました。迂回しようにも道がありませんので、しかたなく渋滞にハマるしかありません。
こんな感じで何度も料金所が出てきます。でも、数十円~数百円ですので、タダのようにも感じます。 -
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最高速度は、軽い車(普通車)は100km/h、重い車(トラック)は90km/h。ですがもっともっと速くみんな走っています。ただし、レーダー付きのカメラが随所にありますので、その周辺になるとみんな急にゆっくりになります。 -
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「霧の時はスピードを落として」の標識。距離が長いので、沿道の自然環境もどんどん変わります。
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またまた渋滞・・・・。でも、あきらめるしかありません。
途中のサービスエリアにマクドナルドがありましたので、ここで昼食。 -
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さてさて、ようやくリオ近郊までやってきました。
- リオは海の街。こういった風景が多数出てきます。ちなみにリオは貧民街「ファベーラ」も非常に多い街。裕福な方のエリアと、限りなく貧しい方のエリアが混在しています。
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さて、リオ市内に向かいます。
海運も盛んですので、大型コンテナ船も多数停泊しています。
沿道から見えるファベーラ(スラム街) -
海岸線沿いに走る エキスプレッサ プレヂデンチ ジョングラ―ル Expressa Presidente João Goulart 。
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高架の高速道路上にある警官詰め所です。
この道は湾岸の高架を走っています。左折すると中心部や空港に行けます。 -
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さあ、リオの中心部に入りました。ボコタフォ海岸です。
- 海が大好きなブラジル人の中でもリオっ子(カリオカ)は特に海が好きだと思います。
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夕暮れ時のイパネマ海岸の様子。ちなみに強盗に遭う確率が超高い時間帯・場所ですので、絶対に行ってはいけない、と言われています。
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リオ市内の交通規制。バスが車線の真ん中を通り、それ以外は外側の車線を走る場所があります。
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「自転車はここで降りて」日本でいう二段階右折、に近い看板。
ホテルは中心部にとりましたので、駐車場が付いていませんでした。そこで紹介された地下駐車場に。ちなみに1時間600円。1日停めると8000円、という値段です。非常に高価ですが、ブラジルでは一般的な値段です。あまりにも安くて車を盗まれたらもっと困りますし。-
夕食は近くの churrasco シュハスコへ。日本でも「シュラスコ」として人気が出てきました。要するにお肉の食べ放題です。ウエイターが様々なお肉を持ってきてくれますので、欲しかったら欲しい量を言うと切り分けてくれます。 -
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ブラジルのシュハスコにおいてなかなか重要な図。 みんなに人気があるのがピッカーニャpicanha。コントラフィレcontra filé(日本でいうサーロイン)あたりもおいしいです。
- ホテルは市の中心部に中級ホテルをとりました。私観ですが、周辺国に比べブラジルは値段の割に設備やサービスがあまり良くない気がします。「一部屋幾ら」でなく「一人幾ら」の日本に比べれば割安ですが。
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ホテルの朝食のようす。ホテルの値段と朝食の品数には厳密な相関関係があります。 -
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観光地も少し紹介します。コルコバードの丘に建つキリスト像。
キリスト像の目の前にはこんな風景が広がります。 -
- ポン・ヂ・アスーカル Pão de Açúcar にて。「砂糖パン」という名前がついている奇岩で、リオの象徴とも言える観光地です。
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岩山の上からはイパネマ海岸と建物群が。ちなみに赤く見えるのはパラソル。これがみんなビーチに遊びに来ている人達です。ブラジル人の海好き、ハンパないっス。 -
- ポン・ヂ・アスーカル Pão de Açúcar の全体図。この頂上にはレストランなどもあります。
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「やっぱり海で遊びたい!」というおちびの声に負け、帰宅前にビーチで海遊びです。-
それにしてもものすごい人。当然ながら強盗や泥棒も多数出没中。-
ビーチの有料シャワーを浴びてから、家に帰ります。この駐車場に車をとめておきました。-
「さて、帰ろう」と言った時のトリップメーター。505.6km。1日半で、つまり家を出発してから500kmも走ったんだ・・・。これから、この距離を走って帰ります。治安の悪いブラジル。しかも暗くなっているのに・・・。大丈夫か?自分。-
- 自宅に向かってまっしぐら! 暗いけど、一度通った道なので何となくカンがつかめているのが幸いデス。
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- 途中で、夕食(夜食)をとりました。なかなか良い店がなくて、しばらく走りました。ようやく暗ーい怪しげなガソリンスタンドが出てきましたので恐る恐るそこへ。でも中は普通のお店でした。みんな陽気にビールを飲んでいます。ちなみにみんなトラックの運転手らしい。ブラジルでこの程度は飲酒と言わないのかな???
(実際、そんなことないのですが)
- 夜なのに営業している店で食べ物を注文。
「どこからきたの?」「いくつ?」といたって陽気なブラジル人。
- 気の良いおじちゃん達が集う、至極普通の店でした。
- サンパウロまであと200kmほどの料金所を抜けたところで、検問をやっていました。免許証を確認し、後部座席で眠りこけている子ども達に懐中電灯の光をあて「家族だね・・・」と言ったところで終了でした。犯罪組織の摘発だけでなく、幼児誘拐も多い国なので、子どもには敏感なのですが、どうみても単なる日本人ファミリーなので問題なかったようです。
さすがに疲れて、何度もサービスエリアに寄りました。自販機は全くない国ですが、店が空いていればコーヒーなどは買うことができます。-
- ようやく自宅に到着しました。全走行距離925.1km。さすがに単なる土日でなく3連休でしたので、翌日はゆっくりできましたが、ちょっと疲れを感じたドライブでした。