タイヤ交換 troca de pneus
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気がつくと、タイヤがすり減っていました。どうみても「こんなタイヤじゃ危ない」と危険を感じるレベルになっていました。でも日本だったら速攻で量販店に行き、換えているのですが、ブラジルでタイヤ交換は面倒だな・・・と放っておいたのですが、やはりあまりの状態に、タイヤ交換を決意しました。
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ブラジル、特に自分の住んでいるサンパウロは東京を超える大都会でブルは密集していますし、住宅街はひたすら高級な邸宅が並んでいる都市です。大都会なのにあえて中心部には大きな公園を配置するなど、(途上国にしては)頑張っているほうなのですが、大自然の脅威もハンパありません。具体的には夏の雨季(日本の1~2月ぐらい)の豪雨はものすごいです。写真の道路も普段は普通の道ですが、年に数回はこのように「ただの激流の川」状態になります。こんな時、ツルツルタイヤで走ることは、まさに自殺行為です。
ブラジルは・・・。やはり流通・小売りの体系が整っていないところも多く、自動車のメンテナンスを行う大きな店舗が非常に少ないです。街で一般的なのは、写真のような小さな整備工場。たとえばこの店は「ブルックリンタイヤ」というらしいのですが、このような小規模の店が大半なのです。ちなみに表に白い縦長の看板にあるのは「escapamentos エスカパメントス」とは排気管、 つまりマフラー類のこと。この店ではマフラーを得意としているらしいのですが・・・。
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ブラジルの修理工場の典型その2。上に比べると規模はそこそこ大きそうな店なのですが、そもそもどうやって依頼をし、何をどうすればいいのか・・・。やはり外国人にはかなりハードルが高いです。
- そこで、周りの人に聞くと、「Vila Marianaヴィラ・マリアーナあたりにそれらしい店がたくさんあるよ」との話。それならば、と思いたち出向いてみたのがこんな感じのところでした。確かに他地区に比べると多少規模が大きくなったタイヤ店が何件かありました。そこで入ったのが・・・。
黄色い看板のこのお店でした。小規模な商店が中心のブラジルにあってはそこそこ大きな店。
内部の様子。入口は狭くても、中はとてもまともでした。声をかけたら、若いけれどしっかりしたお兄さんが丁寧な対応をしてくれました。
店の奥にカウンターがあります。防犯上、必要な措置です。-
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店の奥にあった相談カウンター。PCが置いてあり、在庫をきちんとオンラインで管理しており思ったよりもかなりしっかりした店でした。
- 店の奥から見た全体図。
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- 支払いは更に奥のオフィス内で。
- 事務所にかけてあった看板。ランフラットタイヤの宣伝でした。路上強盗が多いブラジルでは日本とは別の意味で必要な機能かも。
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- さてさて、タイヤを決め、支払いも終わったら作業開始です。車をリフトアップしてくれましたが、装置も最新式した。
フロントの様子です。「せっかくだから見ていていい?」「写真撮っていい?」と言うと「もちろん!」と返ってきたのでこれを撮りました。-
リアの様子。-
リアのディスクの様子が分かります。ちなみにこのハブ形状、タイヤをボルトでとめるヨーロッパタイプ。シボレーっていうアメリカメーカー名なのに、GMというか、オペルの影響が強いのかな?。-
フロントのハブ。せっかくなのでベンチレーテッドディスクの減り具合をチェックします。-
外した旧タイヤ。恥ずかしながら、スチールホイルのまま過ごしました。ホイールキャップがそこそこ形が良かったので、余計な出費は控えていました。
- 195/65/R15 です。日本なら安いのになぁ・・・。
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これらのボルトがタイヤをとめているボルトです。ヨーロッパ車仕様ですね。-
- ここで、タイヤ交換が終わるはずだったのですが、お兄さんに呼ばれ、「ダンパーがへたっていて、危ないかも。交換が必要だよ」と言われてしまいました。車両の実物を見ると確かに心配です。本当に交換時期に来ていると感じ、ダンバーの交換も頼みました。
これが交換したダンパー類。交換前の部品と、交換後の部品を見せてくれるので安心です。(そうしないとズルをする業者がいますし)-
- タイヤとショックアブソーバーの交換が終わればアライメントの調整です。予想と違いこんな立派な台に乗せて調整です。
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- ここでもPCを使ってアライメントの微調整。すごくしっかりしていました。
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- これですべて終了。所要時間3時間。お値段10万円ちょっとにでした。
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- ダンパーも交換することになり、急に時間ができたのですが、一旦家に帰るのも面倒なので、お店の周辺を歩きました。どこも治安は良くないのですが・・・。でもまぁそんなもんです。
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- そういえばお昼を食べていなかったのでお近くのランショネッチlanchoneteに行きました。ブラジルでは、非常にポピュラーな簡易食堂です。日本と比べると、衛生状態や、雰囲気は・・・あまりよくなく、当然ポルトガル語しか通じず、住み始めた当時は足を踏み入れるのも怖かったのですが、暮らして数年たってしまえば、なんていうことありません。
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- 好みの料理も分かってきて注文するのも苦にならなくなってきました。
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店によって多少の差異はありますが、基本的に置いてあるものは変わりません。画面右下のコーヒー牛乳は カフェ・コン・レイチ café com leite というと出してくれます。ブラジルではかなりメジャーな飲み物です。-
どこも小規模な店舗なので、カウンターに座ると、キッチンの中が丸見えです。-
- ハンバーガーhambúrguer を頼んでみました。柔らかいパンにとろけるチーズと柔らかいお肉が入っていて、ものすごく、ものすごくおいしいです。ちなみにこれでR$10 500円弱。マクドナルドのバリューセットがR$22 1100円ほどするこの国にとっては格安です。