BMW 325i coupe (E36)

BMWの代表車種とも言える3シリース。その三代目がE36と呼ばれるこのタイプです。4ドアのセダンタイプと2ドアのクーペタイプがありましたが、現在は4シリーズと呼ばれるクーペの方が車高が低く走りの安定感が抜群です。


この写真ではドイツ本国から直輸入した(と書いてあったヤフオクで購入した)ユーロナンバーをつけてみました。もちろん普段は日本のものをつけてありますが、一度、この状態を見てみたかったのでやってみました。うーーん、やっぱりドイツ車にはユーロナンバーがフィットしますね。



4ドア車とほとんど同じに見えるのですが、このクーペボディは7割が別設計とのこと。道理で似ていながらもクーペはスポーティに感じるわけです。今や日本車は、2ドアクーペはもちろん、4ドアセダンでさえも絶滅危惧種になっていることを考えると、贅沢な時代に生きた車なのかもしれません。


サイドビューも良い感じです。


言い忘れていましたが、左ハンドル車です。最近は左の車が激減しましたが、左にもそれなりにメリットがあり、個人的には大好きでした。輸入車なのに、ウインカーとワイパーの位置にも悩みません。


真横から。


リアはコンパクトにまとまっています。


そうそう、サンルーフがついています。車内が狭い車なのでサンルーフはとても楽しい装備。



日本全国、様々な場所に出かけました・・・。


コンパクトな車体ですが、その割にはいろいろ積めて便利です。



ドイツ車の優れているところはトランクリッドの設計。文章では説明しにくいのですが、日本車のように斜めに這い上がるのではなく、真上に上がる構造なのです。単なるリンク機構の工夫だと思うのですが。


BMWのプロポーションをきれいに見せているポイントの一つがこの狭いタイヤハウスだと思います。つまり、タイヤとボディの感覚が非常に狭いのです。規格外の大径タイヤを履く、冬にチェーンをつける、といった場合は不便なのですが・・。



タイヤ交換の様子です。325iのジャッキアップは、車体側面の穴にT型のジャッキを突っ込み、くるくると回すだけです。一見ビックリですが、慣れると一般的なパンタジャッキよりも安全・確実です。



ジャッキアップした時の様子。マルチリンクサスペンションの調子を見ます。(といっても素人には何も分からず。見るだけです。)

 



さて、エンジンルームを見てみましょう。



BMW好きなのに、あえて文句を言ってしまうと、日本車にくらべて、どうしてこんなにいろいろ詰まっているの?とつい不思議に思ってしまうエンジンルーム。


M50B25型エンジン。排気量 2,494 cc.ボア 84 mm×ストローク75 mm.最大出力 141 kW (189 hp)/6000rpm.最大トルク245 N·m (181 lb·ft) /4700 rpm



同時期の525iにも使われていました。シリンダーブロックは鋼鉄製ですがこれが328iになるとアルミ製になり軽くなります。

とにかく素晴らしいエンジンでした。信頼性もかなり上がっていて、長く乗ってもノ―トラブルでした。

なんでこんな低解像度の写真しかないのか不思議ですが、とりあえず運転席周りの様子。

オーディオはお約束の1DINのみ。自分でSONYのMD+CDチェンジャーのものをとりつけました。


これが悪名高い「オンボードコンピューター OBC:On Board

Computer」。時計と温度計に加えて、車体の機能をチェックし、トラブルがあれば表示してくれる(はず)の機械です。きちんと機能すればなんの問題もないのですが、ドット欠けがすぐ生じ、エラーメッセージを出しまくることで有名です。



BMWのインパネの伝統、タコメーターとスピードメーターが同じ大きさの2連です。メーターには260km/hまで刻まれていますが、公称最高速度は218km/hとのこと。

変なショットでごめんなさい。後ろに見えているのはワイパースイッチです。


サンルーフがついていました。ガラスではないので、「開ける」か「後ろだけチルトする」しかないのですが、狭い車なので、サンルーフを開けると、空がとても近くに感じ、とてもうれしい装備でした。


シフト部分の様子。書き忘れていましたがAT車でした。というか正規輸入のE36でMTはクーペならば318isか、M3かのような選択肢しかありませんでした。あれば絶対MTの方を選んだのですが。



輸入車っぽい装備の一つ 、ヘッドライトの光軸調整。自分としては便利な機能だな、と思います。


輸入車が好きな人にはおなじみ、ヘッドライトスイッチ。日本車と違ってほとんど独立してついています。これならこれで便利だと思ってしまいます。右上はフロントフォグ、右下はリアフォグです。



トランクリッド裏側についていた工具セット。プラグレンチまでついていて、あら便利と思うのは自分だけ?

BMW 325i coupe (E36)

初めて自分で買った輸入車がこのBMW 325i Coupe。その前はTOYOTAに、その前は日産に乗っていました。日本車の基本性能の高さ、故障の少なさ、安定した品質には絶対的信頼を感じていましたが、かねてからの、メカニカル的機械好きと外国かぶれが交錯して、こんな車を手にしてしまいました。直接のスーパーカー世代ではないのですが、幼いころからクルマに憧れ、BMWに憧れてきた自分としては夢のようでした。BMWの直列6気筒エンジンへのこだわり、前後比50:50へのこだわり、ヘッドライトは丸型4灯・インパネメーターはタコとスピードメーターが同じでなくてはならないこだわり、キドニーグリル、後部フィンなどのデザインへのこだわり・・・などなど、かたくなまでのBMWのこだわりに強い憧れを感じていました。そして、当然ながら金銭的余裕はないので新車は買えないけど、中古ならなんとか買えそうだ、と判断し、子どもがいなかったため、妻への説得も比較的すんなり通過し、無事、手に入れることができました。 実際に自分のものになると想像以上の走りに感動!でした。特に高速走行での安定感は格別で、父親の大きな国産セダン(父はセド/グロやクラウンばかりを乗る人)とは全く違う世界に深い感銘を受けました。BMWご自慢の直列6気筒エンジンはどこまでも軽やかにまわり、走らせて楽しいことこの上なし。高速走行時の安定性、直進性の良さは国産車では味わえない感覚です。そしてカーブでアクセルを踏んだ時のグググッと曲がっていく動きは本当に素晴らしいものでした。しかし、その引き換えとして、とく普段使いするには重すぎるドア、重すぎるハンドル、重すぎるアクセル、チープな内装、すぐに壊れる電装品や内装類など日本車の方が明らかに優れている項目もありました。

 そんな325iですが、子どもが生まれ、チャイルドシートが必須となると、妻の態度が急変。「パパの趣味用の使えない車」の烙印を押されてしまいました。そもそも冬の期間は(ブリヂストンの最新ブリザックを履いていましたが)雪道、坂道でズルズルいくことが続き、面倒になって、冬季間は車庫に眠らせて、軽トラなんぞに乗っていたこともあり2ドアFR車は、完全にお荷物扱いに。仕方なく、まだまだ誰かに使ってもらえそうなうちに次の方へと考え、泣く泣く手放しました。