BMW X5 xDrive 30i
X5の中でもE70系と呼ばれる2代目のX5.その前期型と後期型の中間程度のモデル、xDrive 30iです。E70系は、初めてのX5である初代E53系に対して幅60mm、全長165mm、ホイールベース110mm拡大しています。
「このエンジンを欲しかったためにこれを買いました」と言っても良いほど、大好きなBMWの直列6気筒エンジンです。形式名N52B30A。マグネシウムとアルミニウムとの複合材料のクランクケースが採用されたり、第二世代バルブトロニックが採用されたり、冷却需要に応じたスピード制御がされている世界初の電動ウォーターポンプが採用されているエンジンです。シリンダー内径(ボア)85.0mm、ストローク88.0mm。最高出力272ps /6650rpm、32.1kgf・m/2750rpm。レブリミット7000rpm.
有名な話ですが、BMWはエンジン屋さんといっても良い会社です。そもそもBMWという社名自体、 Bayerische Motoren Werke AG バイエルン発動機製造株式会社 という意味で、ドイツのバイエルン州ミュンヘンが本社になっています。
ただし、BMWのSUV(BMWは独自にSAV(Sports Activity Vehicle)と名乗っていますが)であるBMW Xシリーズは、ドイツ・ミュンヘン産ではなく、なんとアメリカ産です。サウスカロライナ州 South CarolinaのスパータンバーグSpartanburgの工場で生産されています。ちなみにスパータンバーグ工場では X3、X5、X5 M、X6、X6 Mを生産していますが、X4や新製品であるX7の生産まで考えられているそうです。
全長4,860mm、全幅1,935mm、全高1,765mm。日本で乗るにはやはり大きいです。
でも大きいことは良いことで、人も荷物もゆったり積めます。子連れでどこかに出かける時も安心です。
運転席より。BMWらしい、シンプルでオーソドックスな作りです。下手にいろいろいじるよりも飽きのこないこの作りが個人的には大好きです。
メーター回り。BMWの哲学の一つ、「スピードメーターとタコメーターは同じ大きさで」を忠実に守っているデザインです。ちなみにメーターは260km/hまで刻んでありますが、車重が重くそこまで出ません。BMWが公式に認めている最高速は210km/hあたり。ちなみにリミッターは250km/hで効くそうです。
オーディオ系は、少し前の世代の物がてんこ盛りです。車内には標準装備のCDデッキが3台。この画面の中でいえば、数字の書いてある部分の上部と、その下部に計2台のCDプレーヤーがあることになります。加えて、グローブボックスの中に6連装のCDチェンジャーが入っていますので、合計3台に。ちなみにスピーカーは12個配置されています。
「使いにくい」「見にくい」「どうやって使ったらいいかわからない」と文句ブーブーの純正カーナビ。一応HDDでワイド画面液晶なので、2画面を同時にだすこともできる優れ物・・・と言いたいところですが、超使いにくいです。
あまりにも使いにくく、まともにナビとして使ったことがなかったのですが、目的地が入力できるとそれなりにナビゲートしてくれます。(表示が英語なのは・・この時の気分が英語モードだったからです。もちろん日本語でも案内してくれます)
ハンドルの右側にはワイパー。右ハンドルとは言え、イギリス式に左ハンドル車と同じワイパー配置です。
ハンドル左側の様子。上からウインカー、ハンドル位置調整、オートクルーズのコントローラーです。慣れると簡単ですが、こちらに慣れ過ぎると、妻の車を運転しているときなど、曲がるときにワイパーを動かしてしまうこともよくあります。
シフトまわり。電気式シフトなので、こんなデザインでOKです。シフトの右側にあるのは、i-Driveと言って、エアコン、オーディオ、電話、ナビを一手に操作するコントローラーです。
BMWの良さの一つがシートアレンジの多彩さ。いろいろ調整をして、ベストポジションにシートを合わせることができます。ちなみにフルに電動シート。ありとあらゆる方向にシートを動かすことができます。シート一つの中にモーターが10個以上入っている気がします。
夜のメーター。アンバーな光で統一されていて目が落ち着きます。ちなみに夜間はステアリングの回転と、フロントのフォグライトが連動し、曲がりたい方に光を照らす「コーナリングライト」の機能を果たします。