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レンタカー実践例 カタール で ルノー ダスター を借りてみた        

 

 

カタール
Qatar って?

コロナ渦の直前の2020年。中東カタールで車を運転してみました。
「中東」というだけ多くので日本人は「危ない国でしょ?」「そんな国行って大丈夫?」「治安悪そうだね」と聞いてきますが、でも全く違います。シリアやイラクはさすがにまずいのですが、カタールは、とても穏やかで、安心・安定の国で、中途半端な先進国よりきちんとしている国でした。そんな国を訪れてレンタカーを運転した記録です。
国自体に問題は全くないのですが、「普通の日本人旅行者がレンタカーを借りてドライブする」というのは、ものすごく重大な問題がありました。
カタールで
日本人が
運転するとき

大問題!
ネットを調べてもらえばわかるのですが、日本人でカタールを運転したという人はほとんど見かけません。もちろん現地企業にお勤めの駐在員の方や、長期出張されている方は別ですが、自分のような「気軽な旅をする、フツーの日本人旅行者が、レンタカーを借りてカタールを運転しました」という記事はほとんどないのです。 その理由は・・・・。 
 実に簡単で「日本発行の国際運転免許証で運転できる国ではないから」です。このサイトで何度も話を出しているのですが、世界には2種類の国際運転免許協定があり、日本の属している「ジュネーブ条約批准国」にカタールは加盟していないのです。よって日本発行の運転免許証を持参しても無効であり「無免許」となってしまうのです。 この状態でカタールを運転したいという場合は2つの方法があります。一つは、現地の運転免許を取得すること。調べてみると比較的簡単な事務手続きでできそうなので、他国に比べるとハードルは低そうなのですが、単なる旅行者には、ほぼ無理な話。もう一つは、どこか別の国で運転免許を取得し、その国の国際運転免許を取得する方法です。これまた普通の旅人には、もっと無理と言える方法です。 
でも・・・。いろいろ調べていくと、なにやらカタールに関しては抜け道がありそうです。というのは国際運転免許の運用に関して、どうやらそこまで厳密ではなさそうなのです。例えば「ハワイを運転するのに、日本の免許のままで大丈夫」のような法律の柔軟な運用(言い換えると「抜け道」)がありそうです。・・・・ということで「これはもしかしたら、日本発行の国際運転免許でも運転させてくれるかもしれない」と思いましたが、でもどこに問い合わせたらいいのかわかりません。
実際の
やりとり
 そこで「そうだ、レンタカー屋さんに直接聞いてみよう」と思い立ち、「お客様相談窓口」があり、カタールの支店に連絡を取ってもらえそうな会社にメールをしました。出発の数か月前のことです。

 送ったレンタカー会社は「Alamo:アラモ」。以下はそのやり取りです
【1通目 自分からAlamo カタールへ】
私「こんにちは。日本人ですが、日本発行の国際運転免許(ジュネーブ条約批准)しかありませんが、カタールで運転することはできますか?」
【2通目 Alamo カスタマーサービス マシューさんより】
「(前略)メールありがとう。よい質問ですね。運転するためには写真付きの(あなたの国の)免許と、国際免許が必要です。国際免許の使用許諾は当方で判断します(後略)」
・・・ん?オイオイ!これでは全然、答えになっていないじゃないですか?もう!!
  一見誠実にお返事を頂いたと勘違いしましたが、重要な「日本の運転免許で運転できるのか?」についての可否がわかりません。えっと ・・・・・ここが重要なところなので、その原文を載せますね。
Dear ********, Thank you for contacting Alamo Email Customer Service. My name is Matthew, and I'll be happy to assist you today with your reservation questions! Great question. Let me share some helpful information on this:License with photo identification free of all endorsements and penalties. In addition, an International Drivers License is required. International licenses are accepted at the discretion of the operator.The rental location will retain photocopies of all driving licenses and passports. An International license is only valid for 6 months use in Qatar.I hope this information was helpful, and if we can provide any further assistance, please don’t hesitate to reply. We sincerely appreciate your business Best Regards, Matthew
Alamo E-mail Customer Service Representative(原文ママ)
 よって、3通目を送りました。今度は自分の国際免許をスキャンし、(個人情報にモザイクをかけて)添付しました。
【3通目 私からAlamo マシューさんへ】
「メールありがとうございます。でも頂いたお返事では、私のライセンスで運転できるかよくわかりません。そこで今回それを添付しました。こちらの免許を持参すれば、カタールで運転できるでしょうか?」
【4通目】「ハイ。拝見しました。大丈夫ですよ」
・・とのやりとりがあり、法律的には運転できなくても、多分大丈夫そうとのお返事をもとに、ネットで車を予約しました。
実際の
借り出し風景
そんな感じで、予約はしていたものの、実際には行ってみなくてはわからない、ということで、ドキドキしながらカタール・ドーハに向かいました。
空港に着くと、入国はほとんどノーチェック。あっけないほどスルスルと入国できました。ドーハのハマッド空港ターミナルは、巨大で使いやすいと評判ですが、それは特にトランジットの場合だけで、どうやら、レンタカーを使って街に出ようという旅行者は少ないらしく、出口方面は思った以上にこじんまりした感じでした。レンタカー会社のカウンターも小規模でわかりにくく、ようやくたどり着くとヨーロッパの地方都市の空港よりも小規模のブースが並んでいました。
 そしてお目当てのAlamoのカウンターですが・・。探してもなかなか見当たらないのです。何度も何度もうろうろしましたが、見にくい場所の片隅に「National rent a car」と併記して「Alamo」と小さく書いてありました
Alamo/National Rent a carブースの窓口氏は非常にきちんとしたおじさまでした。私の予約確認書と、パスポートや国際免許など書類一式をお渡しすると、スムーズに業務を進めていました。・・内心ドキドキしていたのですが、大丈夫そうです。一点だけ質問されたは「この免許証なんだけど、有効期限はいつ?」でした。自分も初めて気づいたのですが、日本発行の国際運転免許証は、発行年月日しか記載されていないんですね。正確に言うと日本語で「1年間有効」とありましたが、それではわかりません。 「・・・えっと、発行日から1年間有効だと思います」というと、「あぁ、そうなんだね・・」とそのまま登録を続けてくれました。ということは、やはり日本の国際免許はここではほとんど見たこともない、ということでしょうが、それでも特に問題になるわけでもなく、淡々と作業をしていたのが印象的でした。この国は、このようないろいろな国のライセンスを扱う状態に慣れている、ということなのでしょうか? というわけで、実際にはマシューさんの言う通り、何の心配もなく借りることができました。
カタールを
運転するときの
注意
【1 運転免許が正式なものでないので、とにかく違反をしない。事故を絶対に避ける】
前述のようにこの国で通用する正規の運転免許を持っていない状態ですので、いつも以上に、絶対にトラブルを避ける必要がありました。交通法規は絶対に遵守し、事故につながえうような無理な動きは絶対にしないことが重要です。警官の方に止められても困るので、些細な違反も絶対にしないようにしました。
【2 国道1号線は、カメラばっかり。120km/hの制限速度を絶対に、絶対に守る。】レンタカー屋のおじさまに、注意されたのはこの一点だけ「他の道路はいいけど、中心幹線となる国道一号だけは、絶対にスピード違反をしてはいけない。120km/hを超えちゃいけないよ。カメラが超大量に設置されているので少しでも超えると捕まるよ」とのことでした。言い換えると、その道を超えてしまえば、スピード制限を超えても大丈夫なお国柄のようです。
カタールを
運転する
メリット
【「先進国」と同等以上の運転マナー】
カタールの人々の運転マナーはすごくいいです。信号をきちんと守り、割り込みもしません。クラクションを鳴らされることもない。制限速度で走っていてパッシングされることもないし、制限速度を大幅に超えてあおってくることもありません。完全に先進国のような運転マナーです。日本の「運転が荒い」といわれる都道府県の方が怖いくらい・・・。
【道が整備されている】
道路の舗装の精度が先進国並みです。他のアラブ諸国や、アジアの途上国、南米と比べても、絶対にカタールの方がしっかりとした舗装です。また標識が整備されていますので、道に迷いにくいです。しかもほぼ全てにアラビア語だけでなく、かならずラテン文字(英語表記)もされていますので、外国人にも安心です。
【道路の夜間照明が超充実】
とにかく夜間の道路が明るいです。まともな道には、どこもかしこも立派な照明がたくさんついています。もともと国が単純でわかりやすい道路網なのに、それによってさらにナイトドライブがしやすいです。 そもそも空港近くには、派手に光るLEDの巨大モニュメントが林立しており、良く言うと「華麗」で「美しい装飾」なのですが、悪く言うと「悪趣味」「究極のエネルギーの無駄使い」のような気がしました。
【ガソリン代が安い!】
この国のガソリン価格は、ILあたり60円から80円程度。さすが産油国。この安さは半端ないです。
【英語が普通に通じる!】
カタールは、アラブ人の支配下にある時期がほとんどですが、オスマン帝国の支配下にあった時期もありました。第一世界大戦でオスマン帝国の支配から逃れると、実質的にイギリスの支配下に置かれます。そして1971年の独立まで、イギリスの保護下に置かれていました。そんな歴史的経緯もあり、どこで英語が普通に通じます。加えて、今のカタールの人口280万人(2019年)のうち、カタール人が10%強。残りの約9割が外国人ですので、共通語として英語が必要になっていると思います。統計によると少なくともインド人が50万人。ついでフィリピン人、ネパール人、パキスタン人・・・とのこと。確かにカタールの空港に着いたとたん、空港職員がアジア系の人ばかりだったのに驚きました。またレンタカー屋のお兄さんも貸し出すときはアラブ人の方でしたが、返却時はアジア系の方でした。
【カタールの人が温かい】
自分が出会ったカタールの方々はみんな真面目で温かいかたばかりでした。遺跡を見学していた時、ちょっとした袋を落としてしまったのですが、若いお兄さんがすぐに拾って手渡してくれました。「なんて親切なんだろう」って心から思いました。もちろん中には、そうでない方もいると思いますが、国全体が裕福ということは、多くの方に心の余裕もあるのでは?と感じました。
カタールを
運転するときの
デメリット
【観光で訪れても見どころが少ない】
もちろん、砂漠と海はあります。砂漠は本当に広く、異国情緒にあふれ、ラクダに乗るツアーや砂漠をバギーや四駆で走るツアーなども数多く催行されています。そして面している海は美しく、マリンスポーツを行う場所も充実しています。 もちろんイスラム社会独特の「スーク」と呼ばれる市場もあります。
・・・でも、それは、アラブの他国も同じ。カタール独自の・・・と言われると・・・。うーーん。どうなんでしょうか・・・・。
 遺跡もあります。博物館も水族館もあります。でも、やっぱり、自分のように「あの遺跡を訪れたい!」という明確な目的がないとなかなか訪れにくい国のような気がします。
【やっぱり、日本人の国際運転免許が使えないこと】
そしてやはり、正式に日本の国際運転免許が使えないことが心配です。無免許状態での運転はやはり問題があると思います。最良の解決方法はどちらの国が、別の条約を批准してくれればいいだけなのですが、それはたぶんかなり難しいこと。可能性があるとすれば、カタールに、もっともっと日本人旅行者が訪れて、そして「日本発行の国際運転免許証を認めてくれ」とカタール政府に働きかける方がいいかもしれません。
なぜカタールで
運転をしたいと
思ったのか
アル・ズハラ遺跡に行きたい!
カタールは、ペルシャ湾に接している国。この周辺にはUAEやバーレーン、クウェートなどがの国々が点在し、いわゆる湾岸諸国を形作っているのですが、そのはじまりの様子を今に伝えている遺跡が、今回の目的地アル・ズバラ遺跡です。  今でこそオイルマネーで潤っているこの国ですが、かつては天然真珠の交易が主な産業でした。その真珠交易で栄えた港湾都市の一つがが、アル・ズバラ。1700年代に最盛期を迎えた街ですので、それほど古くはないのですが、真珠交易で蓄えた富でつくった城壁と城砦に囲まれたモスクや宮殿、そして人々の住居などの街並みがありました。  しかし、やがて真珠交易が下火になり、そして1811年、イギリス、オマーンそして、周辺部族との戦いによって壊滅的な被害を受け、街はさらに荒廃。20世紀には人が住まなくなり、ついに街は廃棄されますが、近年発掘が進み2013年にはカタール唯一の世界遺産に登録されました。  なぜ、こんな小規模の商業都市が登録されたのかというとオスマン帝国やペルシアなどの大国の影響力の強いこの地において、大国に組み込まれることなく独立した港湾商業都市として発展・存在できたことは湾岸地域の独立国家の誕生に少なからぬ影響を与えている、と考えられたらしいです。
【日本とのつながり】
砂漠の中にある、アル・ズバラ。日本の風景からは全く異なった世界にある、単なる中東の遺跡に見えるこの都市が衰退した直接的な原因はなんと「日本」でした。 1893年。日本の三重県英虞湾で初の真珠養殖に成功しました。そこでできた真珠は品質も良く、値段も安くあっという間に世界の真珠市場を席巻しました。しかし養殖真珠によって価格は暴落したため、イギリスやフランスでは偽物騒動、敗訴裁判まで行われましたが、結果的に「天然も養殖も品質に全く差はない」という判決が出て、さらに養殖真珠の価値が上がりました。  しかし日本の真珠産業が活況を呈していたその裏で、苦境に陥ったのは天然真珠で生計を立てていた国の人々です。特に1930年代、食料自給率が低く、真珠で稼いだ外貨で生活した人が多かったクウェートでは、世界恐慌の時期も重なり、餓死者が出るほどの大惨事となりました。つまり、この港湾都市アル・ズバラに引導を渡したのは日本の真珠養殖でした。ちなみに、その真珠養殖に成功した日本人は御木本幸吉さん。日本を代表する真珠宝石会社、ミキモトの創業者です。
【アル・ズバラ遺跡へ行くために】  日本とつながっているこの遺跡を見たいと思ったのですが、首都ドーハから105km離れています。地図を見ると、まっすぐ北上して、少し左に行くだけなので、非常に簡単になルートなのですが、そこに行くまでの足が必要になります。調べますと一日3本バスが出ているようです。ですが自分には公共バスを待っているだけの余裕がありません。帰りのバスを捕まえるのも大変です。そこで、できればレンタカー。だめなら現地でタクシーか、どこかの運転手を捕まえて交渉するか、と考えていました。仮にレンタカー屋さんで借り出すときに断られたとしても、レンタカー屋さんに、運転手付きハイヤー情報を聞いてそれを頼ればいいや、ぐらいに思っていました。  そんな、思いを持ってカタールに来ました。結果的には車も借りられて、自分の運転で遺跡も見に行くこともでき、理想としていた一番良い形での訪問ができました。
カタールの運転、
最後は自己責任!
こんなに簡単で楽しいカタールの運転。自分としてはとても満足でした。今度カタール航空が、日本の成田からだけでなく、関空からも飛ぶ、という話を聞きました。カタール航空は、ヨーロッパに往復するのも、その他の地域に行くのにも便利で安い優良航空会社です。今後、 そのカタール航空を利用する日本人もたくさん増えると思います。また、もしかして自分のページなどを見て「自分も運転してみよう」と思う方もいるかもしれません。でも、現状のままでは、やはり「無免許運転」。法律が変わったり、どこかで確証がとれるまでは、いざというときの責任は自分でとる、という覚悟が必要だと思います。
その覚悟さえできてしまえば・・・・。 カタールの運転、すごく楽しいです!
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目的地のアル・ズハラ遺跡についてはこちら

 

中東・カタールをレンタカーで借りて走ってみました。
カタールの大部分は砂漠。
カタールで一番高い土地は標高103mだそうな。
そんな国をこの車で疾走してきました。
4駆なので頼りになります

ルノー ダスター Renault Duster

今回のお供は、ルノー ダスター。でもルノーというよりも、ダチア ダスターと言った方が正確かもしれません。この車、フランス・ルノー社製ではなく、ルーマニア・ダチア社製なのです。2013年8月にはインドで日産テラノとして発表されました。
ダチア (Dacia)とはルーマニアの自動車会社で、ルーマニアの旧称ダキアからとっています。ダチア社は1966年設立。1969年にルノー12をノックダウン生産するなど、連携をとっていましたが、1980年代に独立路線をとり新設計車を発表。
しかし、東欧諸国崩壊に象徴される、ルーマニアの政治的混乱があり業績は悪化。1999年には完全にルノー傘下に入りました。
さすがルーマニア。エコノミーに作ってあります。ドアミラー調節が手動式な車は、何十年ぶりに見かけました。
メーター周り。シンプルですが特に問題があるわけではありません。必要にして十分な計器がきちんと配置されています。最高速度は公証160km/h。
ハンドル回り。ややチープな印象ですが、必要十分です。
オーディオはCDとラジオの基本的なものがついていました。ナビなんてものは・・・・この国には不要です。
砂漠の国で必須のエアコンもきちんとついています。オートエアコン?温度設定? そんなものはなくても問題ありません。
最近の欧州車の特徴。日本車のようにヘッドライトスイッチがウインカーに内蔵されるようになってきました。
ハンドル右側のレバーはワイパー類。
奥に小さく音量ボタン・電話スイッチがありました。
運転席周辺です。上からぶら下がっているコードはドライブレコーダー用の電源です。
ナビはスマホ+海外用モバイルルーターにしました。 これ一つで十分。特別な機器を購入しなくても、いつもの端末で未知なる国で道路がわかるというこの安心感は素晴らしく、「海外をドライブする」世界感が、確実に変わったことを感じます。
シンプルなフロントコンソール。
フロントフォグランプスイッチは別な場所にありました。日本車でもそうですね。プッシュスイッチでなく、ロータリー系なのが欧州を感じさせます。
1.6L DOHC直4横置き4気筒。1.6 16V 105( K4M 606)と呼ばれるエンジン。最高出力77 kW (105 PS; 103 hp) / 5750 rpm 。最大トルク148 N⋅m (109 lb⋅ft) / 3750 rpm 。
大きく乗降しやすい運転席。日常使いにぴったりです。
実用性高いSUVということで、コンパクトながらも広い荷室と大きな後部ドア。

 

レンタカーの借り出し 

さて、ここからは実際の貸し出しの様子を見ていきましょう。まずは、カタールの玄関口、ハマッド国際空港 Hamad International Airport。
乗り継ぎで訪れた日本人も多いと思います。レンタカーオフィスは、到着ロビーから、徒歩5分程度の場所にあります。小さいですが表示もありますし、だれかに聞けば多分教えてくれます。
ここがレンタカーオフィス。というよりブースが並んでいる場所です。今お客がいる場所が自分が借りたAlamoのカウンター。どのカウンターも利用客は多くなく、空港から降りてレンタカーを借りる、という行動様式がそれほど一般的ではない感じがしました。ちなみに成田空港のレンタカーオフィスもとても小さく、日本も他国をとやかく言える立場にありません。

ドーハ市内へ 

さて、ドーハ市内の様子を見ていきましょう。
美しい街並み、そして海。
巨大なビル群が林立する姿は圧巻です
美しく整備されている アル・コーニッシュ・ストリート
スピード違反をする車も少なく、不思議な感じ。
エメラルドグリーンの車はタクシー。
建築中の高層ビル。
場所により、歩道はあまり整備されていません。
幹線道路に向かいます。看板はトルコ航空。同じイスラム圏なので、仲良しなのかも・・。
ビルが林立するDiplomatic Area(外交地区)
そうそう、いつも運転しながら写真を撮るわけにもいかないので、ドライブレコーダーの画像も切り出して紹介します。広角レンズにより画像が湾曲してしまっています。色合いも少し変です。ごめんなさい。
  • 80km/h制限の看板。アラビア数字は読めておくと便利です。
VOLVO そして HONDAの販売店がありました。
待ちゆく人たち
マクドナルドもありました。自分は「行ったことがない国に行ったら、必ず一度はマクドナルドに寄る」という謎の自己ルールを設けているので、「おお、行かなきゃ!」と思いましたが、店舗数が少なく、つい行きそびれてしまいました。
有名観光地の一つ、国立博物館。
それにしてもきちんとした街並み・・・。
ネット上では「ドーハは高級車ばかり走っている!」といううわさも聞きましたが、それほど高級車ばかり、というわけではない雰囲気。
大きな交差点。とにかく日本のように電柱がなく、すべてが埋設されているので、景観としてもすっきりです。
都市部ではバイクも走っていました。
赤の左折禁止信号。海外ドライブの注意点ですが、このような日本にない信号は、ものすごく意識したほうがいいです。
立体交差になっている道路もたくさんあります。地下部分にはこんな模様が描かれていました。
デザインに凝った照明塔。この国の道路は本当にたくさんの照明があります。
工事中の案内表示。こういったところも先進国チック。
やはり国が豊かですね。大きなインフラ工事を各所でしていました。
すごい道路を作っています。日本ならば、落下防止や足場を工夫すると思いますが、世界標準からすれば、これでもかなり丁寧な工法だと思います。

Doha Expressway 

さて、幹線道路に入っていきましょう。ここは 幹線道路への合流地点。STOP 、そしてアラビア語でクゥアフッと書かれています。
工事中の車線を知らせるブロックも完備
道路はごく一部を除いて、とにかく空いていて走りやすいです。
おお、IKEAがありました。
さて、 カタールを縦に縦断する大動脈、Doha Expressway ???? ?????? ?????? に入りました
国道1号線でもあるこの道、ゆったりした片側3〜4車線の大きな道です。
物流の中心でもあるので、トラックもたくさん走っています。
あまり見かけませんが、バスもたまに走っています。ちなみにこのバス、タクシーと同じ色の公共のバスです。市内だったら24時間乗り放題で600円券があるらしいですが、停留所がわかりにくいらしい。
トレーラーのダンプも走っていました。
走っている車は・・・ランドクルーザーが目につきます。「目に入る車がみんなランクルで、ランクル大会のような国」と書いてあるブログもありましたが、それほどではありませんが、確かに多いです。
都市部を離れると路肩は・・そのままになっている場所も多いです。
それにしてもまっすぐで広くて走りやすくて、車が少ないです。事故に遭いそうな要素が見当たりません。ちょっと安心です。
そうそう、気を付けなくてはならないことがありました。この国道1号線、スピード違反に超厳しい路線とのことです。この標識は普通車120km/h、大型車80km/hの制限速度ということ。ちなみに、この車にも120km/hを超えると警告ブザーが鳴る警告装置がついていました。
大型は、内側車線を走るな、の標識。速度差があるからですが、そういえば日本の首都高などは騒音対策で反対のものが出ていますね。
標識は丁寧で、要所要所にきちんと出ています。大まかな位置さえつかんでおけば、ナビがなくても走れるレベルです。
道路沿いには、時折こんな店も出ていました。でも寄りたくても100km/h以上で走っているので、カタール初心者には減速できず、寄ることができません・・・。
あまり名所・旧跡などがない国ですが、こんな標識も出てきます。茶色は遺跡などです。
幹線道路を降りました。何もない道がもっと何もなくなっています。
この何もなさ加減がすごいです。道路沿い以外は砂漠なので当たり前と言えば当たり前ですが・・。
遠くに見えるのは電柱や電波塔。
こんな道を走る場合、制限速度は、かなり・・・です。

 

ペルシャ湾

目指す遺跡には無事着きました。遺跡の横には海がありました。ペルシャ湾です!ニュースでしか聞いたことがない海に接しているだけで感動です!
海の水は、限りなく澄んでいました。きれいです!隣の国も近く、ここからバーレーンの海岸まで直線で30kmほどしか離れていません。

 

夜のドライブ

さて、念願の遺跡も見たし、ペルシャ湾も見たし、ドーハの街に帰りましょう。
遺跡からドーハの街まで100km強。暗くなって、周りに光がなくなってきましたが、長距離運転が気にならない自分にとっては、あっという間の近距離ですので、ハナウタ気分で着いてしまう感じです。
自分には「一度走った道は、たいてい覚えていられる」という(唯一のの特技があります。よって何の心配もなくガンガン飛ばしていけます!
もともと走りやすかった道がもっと走りやすくなっていました。でも、速度超過には細心の注意を払わなきゃ。
街に近づくと、照明が充実してきてさらに走りやすくなります。
ドーハ市内は、少し混んでいました。
でも、渋滞と呼べるほどのものではなく、少し混む程度。やっぱり走りやすいです。

ガソリンスタンド

カタールのガソリンスタンドについて説明しましょう。
基本は他の国と全く同じです。 自分が入ったこの店は「フルサービス」でした。油種と数量、支払方法を告げればOKです。
「悪いね、うちの店は現金だけなんだ」と言われましたが、せっかく両替したリアル紙幣を使いたかったので自分にとっても良いスタンドでした。これがカタール・リアルの100QAR紙幣。3000円札です
38Lで72QAR。つまり2170円。ILあたり67円。 安いです。
こういったきれいなガソリンスタンドもたくさんあります。
他の国と同じようにスーパーやコンビニと兼ねている店です。
ボケ写真ですみません。ガソリンが安いので、排気量の大きな車でも気にならないわけですね。
別なガソリンスタンドの昼間の様子。カーピットが充実しています。日本のカー用品専門店も兼ねています。
場所によっては洗車エリアもあります。

車を返却

さて、車を空港まで返却しましょう。
見えてきたのは・・・・なんだあのカラフルな柱は?
わかるでしょうか?道路沿いの巨大な柱がカラフルに光っているのです。色とりどりのLED照明が巨大な柱いっぱいについているものでしょうか?・・・・。うーーん。うーーん。キレイと言えばキレイかもしれませんが、これを照らしても、見る人は車で通る人だけだし、実用的な意味は全くないし・・・。あまり言いたくないけど、昨今問題になっている地球環境的には・・・とてもよろしくないのでは?なんてつい思ってしまいます。
さて、いよいよ空港です
どの空港にも「レンタカー返却」という表示が、(小さいのですが)どこかにあります。この空港にも(とても小さいのですが)やはりありました。
指定された場所に車をとめ、返却です。 担当のお兄さんはアジア系の方でした。
これが明細書。1日借りて4200円ほどでした。保険も全加入してこの値段です。多少のプロモーションが入っていたと思いますが、それでも格安!。
ドーハの空港に帰ってきました。
ドーハ空港の象徴、黄色い巨大クマ。トランジット客が目印にするらしいです。
  • それにしてもあまりかわいくないな・・。どうせクマならもっとかわいいデザインにすればいいのに・・・なんて思うのは自分だけ?
  •  いずれにしても、運転できないと思っていたカタールで、見たかった遺跡も見られ、事故にも警察にも合わず、無事、楽しくドライブできたのはとても得難い経験でした。

 

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