イタリア行きを決めたのは | ある冬。年末年始にかけて、インドに行きたいと思いフライトを探していました。しかし、直行便はもちろん、バンコクまでのフライトも満席状態であとは非常に高価な席しかない状態でした。フライトチケットを扱っているお姉さんと、そんな話をしているとき、「どこか安くて、空いている路線はありますか?」と聞いたら「イタリアなんかはすごく安いよ」との返事。聞くと本当にびっくりな値段でした。そこで予定を変更し、急遽イタリアに行くことにしました。 |
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今回のプランは | いわゆる”非リピーター”の自分ですが、以上のようなわけで、3度目のイタリア訪問となったので、今回はイタリアを大きく動いてみたい、と車を借りることにしました。プランはまずミラノを経由し、ベネツィアに入ります。そこから車を借りてぐるぐるっと南部も含めて国内を回り、ローマで乗り捨てる、というものです。 |
借り出しでは | 同行者も妻と2人だけでしたので、一番安いコンパクトカークラスをネットで予約し、一路ベネツィアに向かいました。海上の都ベネツィアですが、ちゃんと本土側に空港も鉄道駅もありますので、そこのレンタカーオフィスで車を借りることにしました。いつも借り出し手続きでは、1時間弱ほどかかることも多いのですが、この日もハーツ・ベネツィア営業所では先客が、カウンターでもめていて、少々長めの時間がかかっていました。それとなく聞き耳をたてていたら、借りる予定の車に不満があって「変えてほしい」と交渉しているようです。「全く・・・わがままな客だなぁ」と思ってしまいました。さて、そのお客対応も終わり、自分の番になって手続きをしていたのですが、窓口嬢が書類処理をしながら、「同行者は何人?」「荷物は多い?」と聞いてくるのです。そこで、「同行者は妻だけ」「荷物はこのリュックだけ」とこたえると、「じゃぁ荷物があまり入らない車でもいいね」と言い「じゃあ、この車で」とキーをくれました。「グレードはアップするけど、料金はコンパクトのままだから」とも。 見るとマツダのキーです。「あ‘〜。マツダ車かぁ。デミオかなんかかぁ」と、外国車でないことに少々落胆しながら指示された駐車場に向かいました。そこにあったのは・・・・・。 |
マツダ ロードスター | なんと、デミオではなく、日本名 ロードスターでした!。おおおっと思わず興奮!。おそらく先客が借りる予定で用意していたものの、スーツケース1つも入らないこの車に文句を言い、交換を要求していたようです。そしてその後に来た荷物の少ない自分たちにこれを回してくれたようなのです。車好きな自分のこと。日本車ではありますが、デミオで走るより、余程楽しいイタリアドライブができました。 |
雪道の恐怖 | 予想していなかった、FRオープン2シーターでイタリアを思う存分走りまわることになったわけですが、一つだけ心配なことがありました。それはこれを借りたのは1月。つまり雪の季節だったことです。貸し出し時、係のお兄さんたちにその心配を言ったら、「ハハハ」と笑われ、「大丈夫だよ・北部のへんなところに行かない限り雪の心配はないよ」とのこと。「絶対に大丈夫?」と聞いても「大丈夫さ」と言われた言葉に安心をして、出発しました。 ところがです。やはり心配は的中してしまいました。アドリア海側のバーリから、テレニア海側のナポリ方面に向かっているとき、大がかりな山道を越えたのですが、恐るべきことにその峠道で雪が降ってきたのです。ノーマルタイヤのFR車の雪道に対する恐ろしさは、骨身にしみている自分ですので、その恐怖に超ドキドキしましたが、ツルツル滑るリアをなんとかなだめながら、何度も休息を取りなんとか無事に切り抜けました。見ると何台かはぶつかって事故をしていました。何事もなく無事に通れたから良かったものの、今思い出しても無謀な行動だったな、と思います。 |