長距離ドライブ 「ブルメナウ(往復1300km)へ車で行く」
Dirigir um longa distância para o Blumenau
- 2泊3日で1300kmほど車旅行をしてきました。
- サンタカタリーナ州のブルメナウというドイツ人の街で行われている「ビール祭り」と近くの「ラテンアメリカ最大のテーマパーク」を訪れてみたお話です。
- 筆者が住んでいるサンパウロから、サンタカタリーナ州まで距離にして片道600km以上。日本なら東京から神戸、または盛岡あたりでしょうか?その距離を2泊3日で幼児を連れて車で行こうというのですからあまり普通ではないのですが、都市圏を抜けてしまえば車は少ないし、高速代はタダみたいな国ですので、「まぁ何とかなるか」という気楽な気持ちで出かけました。
- ある日の週末。3連休が取れましたので、ドイツ人の街まで行くことにしました。写真は、手元にポータブルナビが2つありましたので、近距離と長距離の地図を出しながら表示させて遊んでいる様子です。
- 今回、片道600km以上もありますが、道自体はかなり簡単。まずサンパウロから、BR-116という連邦高速(rodovia longitudinal brasileira)で、南隣のパラナ州に向かいます。このBR-116は、ブラジルで2番目に長い道路で総延長は4490kmもあるそうな。もともとは国営で作ったのですが、今は経営権を売却し区間ごとに経営業者が違う、というなんとも不思議な状態です。
- 走り出してみると快適そのものがブラジルの高速道路。都市圏ではよくおこる「道路脇からものを投げて意図的に車を壊し、驚いて停止した所を狙う集団強盗」の心配もぐっと減り、安心です。
- 高速道路の料金は「入口と出口でチェックして出口で払う」方式でなく「このゲートを通る車はここで払っていけ」という単純なゲート方式なので料金所が何度も出てきます。ただし値段は日本円で数十円~数百円と非常に安く、日本の感覚からすれば”タダ同然”の値段。料金は写真奥のガラスブース内の係員に支払います。手前のおねーさんはsem parar:センパーラー(英語でいえばNon-Stop)
というETCみたいな仕組みの宣伝販売員です。
いつもあれよあれよと通り過ぎてしまうので、この方からどうやって買えばいいのかわかりませんが・・・。
- パラナ州に入りました。これは速度表示機器。こういったものも州が変わると少しずつ変化して面白いです。
- 高架橋の工事の様子。別の道路がオーバークロスするのでしょう。ブラジルの工事現場は、素人目に見ても、「耐震性は全くなさそうだな」と感じる非常にライトなインフラ整備です。
- 天気は晴れ、道も快適です。
- 昼食のためサービスエリアのような施設に行きました。
- カフェコンレイチ(Café com leite:コーヒー牛乳)とポンジケージョ(pão de queijo:チーズパン)、コシーニャ(Coxinha:ブラジルのコロッケ)など・・・。
- おやつも補給しました。
- まだまだ先は長いです・・・。
- ブラジルではヤシの実を積んだ大型トラックを見かけます。この写真は「ヤシの実を直販している」だけで不思議なものでもないと思われますが、実はこれ「違法営業真っ最中」の証拠写真です。よく考えてみれば、この量のヤシの実を、路上販売目的で運送しているはずはありません。これはつまり「遠くの街までヤシの実を運ぶように頼まれたけど、途中で休憩もかねて、荷主から預かっている商品をくすねて、勝手に小売りしている図」というのが正しい解釈です。
- 信号機タイプの速度表示器です。国や行政仕事は超適当なくせに、道路の速度違反だけは超厳密に取り締まる国ですので、結構重要なアイテムです。
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ブルメナウBlumenau にて
- 早朝に出発したので、お昼前には目的地、ブルメナウに到着しました!
- とりあえず中心部に行って駐車場に入れて・・・。
- いい天気、いい雰囲気
- 観光インフォメーションセンターがあったので寄ってみました。お姉さんは「オクトーバーフェスタの会場は少し離れているけど、市の中心部でもいろいろないイベントがあるよ」と説明してくれました。
- さて、中心部です。確かにドイツの雰囲気かも。
- そんな中、ひときわ目を惹く車が音楽とともに走ってきました。
- なんと! 道行く人にビールを配っている車でした。しかも無料で!!
- すでに、マイジョッキを持っている人にはそこに、ない人にはプラコップに入れて、気前よく、どんどんとビールを配っていました。
- 古いシボレーのトラックです。ナンバーには、「ブルメナウドイツ村」とだけ。おそらく村のイベント用トラックを公道にそのまま持ってきてしまったのでしょうが、文句をいう人は誰もいません。
- 中心部でも盛り上がっているエリアもありました。
- 確かにドイツの街並みのようですね。
- いたるところにオクトーバーフェスタの装飾が。
- この立派なドイツ風の建物は、Prefeitura Municipal de Blumenau。ま、ブルメナウ市役所です。
- 市役所前にはかわいいSLが鎮座していました。日本よりもはるかにヨーロッパに近い文化を持つブラジルは、鉄道の普及も日本以上でした。しかしその後の政策転換により衰退も早く、旅客営業はほぼゼロに。今では過去の遺産として時折こんな展示があるのみです。
- ブルメナウ博士の公園、の表示。もともとこの地は、1850年にヘルマン・ブルメナウ博士と17人のドイツ人が作った町なんだそうです。戦後はナチスの残党や軍人が亡命してきたこともあり、現在も人口の90%がゲルマン系とのこと。よって今も名物はドイツ料理、ワイン、チョコレート、そしてビールなんだそうな。
- 市の中心部とフェスタ会場は少し距離が離れていますので、special(特別)と表記された臨時バスが走っていました。
- そして会場へ。ドイツ村のシンボル、ポルチコ・トゥリィスチコ・ビラ・ジェルマニカPórtico Turístico Vila Germánicaが見えてきました。
- そしてここが、オクトーバーフェスタのメイン会場、パルケ・ビラ・ジェルマニカParque Vila Germânica
(ドイツ村公園)。
- 路肩で売られていたビールジョッキ。酔って落として失くさないように金属製ジョッキにストラップがついているのがポイントです。
- ドイツ村会場にて。写真だと人が少なそうですが、店内には大勢の盛り上がっている人々が陽気にジョッキを交わしていました。
- おいしそうなものを売る店が多数。
- それらしいお店で、ソーセージやポテトなどをおいしくいただきました。本当の本場ではないかもしれませんが、その味わいは絶品でした。
- 食事はおいしくいただきましたが、ビールに関係のない子どもには、それほど興味がわかなかったようです。街歩きをしているとおもちゃ屋があったのでつい入ってしまいました。 (何も買いませんでしたが)
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オクトーバーフェスタも満喫したあとの今夜の宿は・・・
- こんな感じの宿。4人で2泊で8000円!です。日本ならば格安どころか、カプセルホテルでも無理という超リーズナブルな宿。
- 中庭の風景。
夜間、車も監視できてセキュリティも少し安心。
- コテージ風の建物は2回建て。
超格安宿なので内装は値段相応ですが、子どもが滞在するには楽しい雰囲気です。
- そしてここのポイントはなんといっても真ん前が海!であること。ブラジルの10月は日本の3月~4月のような感じで海水浴シーズンには早すぎましたが、潮騒を聴きながら浜辺を歩くだけでも、いい時間を過ごせます。
- 海水浴シーズンに再び来てみたい場所。
- 今回の宿 Ancora's pousadaです。ポウサーダというのは、いわば民宿。田舎の小規模な宿泊施設、というニュアンスがありそうで、
自分は都会的なホテルよりこちらのほうが好きです。
- 夕食を食べようと、宿のおばちゃんに「何か良いレストランはありますか?」
と聞いたら「今晩、ウチのとなりで寿司ビュッフェをやるよ。良かったら行ってみて」といわれたので、驚きながらも行ってみると・・・確かにBuffet de Sushi e Sashimi(寿司と刺身のビュッフェ)の看板が・・・。
- 本当に寿司ビュッフェをやっていました!ちなみにブラジルでビュッフェというと「食べ放題のレストラン」を意味することが多い気がします
- 日本のものとは違いますが、確かにお寿司です。
日本人とは全く縁がなさそうな場所なのに、寿司やサシミ文化が浸透していることに驚きです。
- ブラジルは物価が安くありません。今回の料金は飲み物別で大人一人3000円程度でしょうか?でもサンパウロでは手巻き寿司1本が1200円くらいしますので、
この値段なら格安です。焼きそばなどもあり十分堪能しました。
- さて、秘密小屋のような部屋で就寝です。こどもは2階を占領して大騒ぎ。寝具は値段相応ですが、それはそれでいい経験。
- さて翌日、さわやかに目覚めました。
- この宿に朝食はないので、室内にあるキッチンで簡単な朝食をつくりました。
- そのために前夜に近所のスーパーで食材を買っておきました。こうやって自由に買い物ができるのも車旅行の魅力です。品ぞろえがいつもの店と違うのも楽しいと感じます。
- 宿を出たところにエビのオブジェ付きの大きな看板がありました。そっか、近くに温泉もあるのかな?そもそもこの町はPenha(ペーニャ)っていうんだ・・・。
- 地図をみていたら、すぐの所に高台があったので寄ってみました。
- 広大で美しい南太平洋。この海の反対側はアフリカ大陸です。
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ラテンアメリカ最大のテーマパーク「Beto Carrero World」 へ
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さて、サンタカタリーナ州2日目。
今日は、オクトバーフェスタと並ぶ今回の目的地に行きました。
「ベト・カヘーロ・ウォージ Beto Carrero World」
https://www.betocarrero.com.br/
訪問前、「ビール祭り以外に、ブルメナウ周辺で子どもが楽しめる場所はないかな?」とネットで調べていたら出てきたのがここです。ただし、日本人はもちろん、外国人でここを訪れた人は少ないんじゃないか、と思うほど、外国人からのレビューがありませんでした。かろうじて、wikiに「(多分?自称?)ラテンアメリカ最大のテーマパーク」とありましたので、「なんだかわからないけど、とりあえず行ってみよう」ということで訪れることにしました。
- 入口。なんかすごいです・・・。
- チケット売り場の様子。大書してあるのは「ブラジルの新しい余暇とレジャーを創造します」とな。・・・あの・・・別に新しいものでなくて、普通でいいんですけど・・・・・。
- チケット売り場です。大人1日券4000円弱。4歳から9歳は3500円ほど。
場所によって大人の定義が変わるのもブラジルらしいです。
ちなみに、横に貼ってある少女のポスターは「年パス買うと、12歳以下の子どもは無料」って感じのもの。
ここら辺の戦略はどの国でも変わらない感じですね。
- さあ、入場です。日本のように詳細なパンフもなければ説明もなく、詳細な案内表示もないので、何もかもよくわからないのですが、そうは言ってもただの遊園地。それらしい所を目指してGO!
- おお、人が並んでいるのは・・・
- 観覧車でした。日本よりも小ぶりなものが、日本より素早く回っていました。
- 「おお、池もあるのか・・・」観覧車より。
- 池に行ってみると突如、海賊船がありました。
意味は・・・よくわかりません。
- 遊園地なのでいろいろな遊具があります。
- ブラジルの遊園地の定番、電気で走る車がありました。天井に電流を流した金網が貼ってあり、そこに向かって柱の電極が伸びていて、その柱がパンタグラフのように集電端子となり車に電気を供給する仕組みです。床は金属製の鉄板が敷いてあり、陰極はそこに。ちなみに車はどんどんぶつけあうのが普通なカオスな遊具です。
- 歩いていると、突然滝が現れました。
- おお、動物園があるようです。
- お馬さんが飼育されていました。確かに動物だけど・・・・。思っていたのとなんか違う・・・。
- 今度はぞうさんがいました。オブジェですが・・・。
でも触って遊べるのは確かに普通の動物園とは違う魅力かも・・。
- ライオンの立派な建物がありました。
- 飼育されているサルの説明版です。当のおさるさんはあまり見当たらないのですが、普通の動物園のような看板にちょっと安心・・。
- 別の建物にはキリンさんがいました。ずいぶん小さいけど・・・。子どもかな・・・。ママはいないのかな・・・。ちょっと心配・・。
- 南米動物園の定番、オオアリクイがいました。日本での飼育は工夫が必要とのことですが、ブラジルでも簡単ではないはず。
がんばっているなぁ。
- SL列車があったので乗ってみました。
ちなみに動力は蒸気でも電気でもなくただのディーゼルエンジンぽい感じでした。
- 雰囲気的にはアメリカ開拓時代の感じでしょうか?
- 線路沿いには池もありました。動物園と兼ねている感じです。
- ・・・かと思いきや、謎のオブジェも多数ありました。
- ・・ん?ブレーメンの音楽隊?童話の世界を表現しているのかな?
- ここの動物園での最大の発見がこれ、オニオオハシです!キツツキの仲間で、
ブラジルではTucano トゥッカーノと呼ばれ、大人気の鳥です。自分も野生のこれが見たくて、アマゾンや自然公園を長大レンズを持って歩きましたが、結局出会えずじまいでした。でも、まさかここで会えるとは・・・。感動です。
- そんな感動もあったのですが、やはり謎コンセプトなものも多数。例えばこれはヘビの展示室なのですが、最大の展示は作り物のアナコンダ(超大型ヘビ)で、生きたヘビは小さいものがごくわずか・・・。
- 食事をしようとレストランを探していると、車エリアに入りました。
- その入口にはどーんとフェラーリが。「なんだ360スパイダーか」と言われつつもやはりブラジルでもフェラーリはフェラーリ。みんなの目を惹いていました。
- 車のコーナーで食事です。
- これで2000円程度。ここらへんは日本と同じ、テーマパークプライスです。
- レストランの向こうはどうやらカースタント会場でした。「せっかくなら車のショーを見よう」ということで、開演時間までゆっくり食事をとりました。
- すごく立派なスタンドで、カースタントが始まりました。
- 一応ストーリーがあり、MCの人がマイクで熱っぽく語って場内を盛り上げます。ちょっとした事件が起こり、良い役の人が悪人から逃げているストーリーでした。
- 言葉はわからなくても、見ればわかる展開に子どもたちも大興奮。でも、熱いブラジル人の大人たちはもっともっと大興奮・・・・。
- 登場する乗り物も、はじめはバイクだったのに徐々に大きくなり、最後はトレーラーヘッドが登場。
- 爆音が響き、観客のボルテージも最高潮に。
- 最後は出演者全員が並んで挨拶。みんな声援を送っていました。確かに運転技術、盛り上げのスキル、ストーリー展開ととても良かったです。とても見ごたえのある内容で
これだけを見に来ても良いレベル、と感じました。
- カースタントを見た後は、ゆっくりと出口に向かいながら歩きます。お化け屋敷がありました。
- こんな看板を発見。観客の中に、腕や顔にものすごい傷を負った人が何人もいて、かなり驚いたのですが、こういう特殊メイクをしていたんですね。1回、500円ほどとかなりリーズナブルなお値段です。
- アメリカ開拓時代の迷路?でしょうか?
- 出口付近には丸い大きなボールに入ってプールを歩く?アトラクションがありました。
・・・・こうやってみると、普通の遊園地に見えますが、最初はとにかく「?」の連続でした。一言で言えば、コンセプトが見えないのです。いや、本当はあるのかもしれませんが、それがブレブレで、しかも中途半端で状態でころころ変わり不思議な感じ。とにかくいろいろなものがあるのですが、それが脈略もなく広大な敷地に点在しているのです。しかも意味不明なオブジェが突然出てくるなど変なところにお金をかけるのに、動物園の多くの飼育小屋に動物はいない、など大切なところにお金をかけないところがちぐはぐでとても不思議な感じがしました。 - でも、それがブラジル。頼めばパンフなどももらえたし、詳細な説明を受けられたと思うのですが、多分それを自分がしていないだけなんだと思います。それも含めて「ラテンアメリカ最大のテーマパークってのはこんなもんだ」、と割り切ればすべて納得です。結果的にとても楽しい時間を過ごせました。
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帰路にて
- さて3日目。最終日です。
- この日は特に予定もなく600km超をひたすら戻ることが目標です。
- さあ高速にのって、一路サンパウロへ帰ります。
- すでに何度も通った道なので、距離や方向感覚がわかり気分的に楽。
- ガソリンがすぐに空になります。よって何度もガソリンスタンドへ。
- ブラジルの給油はフルサービスのみ。クレジットカードももちろん使えますが、現金(ジェニーロ:dinheiro)のほうが、スタンド側で脱税の会計処理ができるので、かなり喜ばれます。
- ガソリンスタンドのほとんどはサービスエリアも兼ねていますので、食堂や物販店舗が併設されていることが普通です。
- 見た目は怪しくも普通の施設。
- このお店で昼食をとりました。
- ブラジルでは一般的な量り売り、ポルキロ
Por Quiloスタイルでした。
これは好きなものをとり、その重量に応じて料金を払う仕組みです。値段は都会は高く、ここのような田舎は安価。この店はサンパウロの1/3くらいの価格でした。
- 肉や野菜など好きなものを好きなだけとるスタイルです。
- 長距離なのでアイスも・・・。
- 山道エリアでは渋滞もおこります。ブラジルの渋滞は超深刻で、動かない時は全く動きません。
- ついでなので、ここでブラジルの車装備の紹介をしましょう。走る距離がものすごく長いブラジルのトラックはよくこんな装備をしています。これはタイヤの空気圧を常時調整している与圧システム。灼熱の熱帯舗装路を長距離走ってもタイヤトラブルを最小限に抑える工夫だそうな。
- さて、順調に進んでいきましたが、途中で・・・
- こんな看板を発見。ブラジルでも茶色の看板は、考古学や遺跡、公園や名所旧跡の紹介に使われることが多いのですが、どうやら国立公園のようです。
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ジャクピランガ州立公園 Parque Estadual Jacupiranga トゥルボ川州立公園へ
- すこし横道に入ってみますと、カショエイラ、つまり滝の看板がありました。時間の余裕もあったので行ってみることにしました。
- そこには、 ジャクピランガ州立公園 Parque Estadual Jacupiranga内の トゥルボ川州立公園 Parque Estadual do Rio Turvo の入口がありました。詳しくは別サイトにまとめたのでそちらを。
- 大西洋岸森林南東部の保護区群 Atlantic Forest South-East Reserves https://theworldheritage.com/twh/htm/brasil_atrantic_forest.html
- 上記サイトは同じ作者が同じ場所を紹介しているので、内容が被るのはごめんなさい。ちなみに上のゲートはあくまでもセキュリティのためのチェックポイント。入場料をとるわけでもなく、自由にどうそ、という感じでした。
- ビジターセンター。でも人気がなく、情報も得られませんでした。
- でも、ここ国立公園であることは間違いなさそうです。
- 目の前には滝が。案内表示の滝はこれのことですね。
- 乗れるのは20人までね、という表示付き。
- 日本なら渓谷にありそうですが、確かにブラジルでこの風景は珍しいかも。
- 注意、ここで泳いではいけません、の図。とにかく水を見ると入りたくなるのがブラジル人だそうな。
- 亜熱帯の植物ですね。日本と全く植生が違って面白いです!
- 滝をしたから見上げた図。
- 渓流というものを見る機会がそもそも少ない気がします。
- 清流という言葉がぴったりの流れ。
- 滝の下にも観察台がありました。
- 魚はいない感じです。
- ある意味、自然のままの川の風景。
- 日本なら各地でよく見かけそうな感じですが・・・
- 上を見上げると、青い空に亜熱帯の植物。確かに別世界です。
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バナナ Banana
- さて、帰路に戻ります。
- BR-116はこんなバナナの木がたくさんあるエリアを何度も通過します
- ということで路肩に車を止め、向かった先は・・・
- ローカルなバナナのお店です!!
- 最初は路肩で見かけても、ドキドキして訪問をためらっていましたが、一度行ってしまうとその魅力に取りつかれ、以降、チャンスがあれば必ず寄るようになりました。
- 店には各種バナナがそのまま吊り下げてあります。写真では見にくいですが、値段もきちんと表示されていて安心。
- 1房400円から1500円程度でしょうか?熟れ方が違うのは、購入者が「いつまで持たせたいか」によるそうです。つまりすぐに食べたい場合は黄色く熟したものを、少し時間を置きたい場合は緑色のものを買えばいいとのこと。
- ふさに小さく白くついているのが値札。
- 結局、中程度のものを500円で買いました。家に帰って本数を数えたら200本以上!ありました。
- 治安最悪なサンパウロでは、子どもを一人で遊ばせに行かせることができないので、放課後、だれかとどこかの家で遊ぶ時も、保護者が友人のうちに連れて行くのですが、妻曰く、そんな子連れの友人たちの集まりに「おやつだよー」と持っていったら
瞬間でなくなったとのこと。
- 気楽に見えるバナナ販売のお店ですが、いろいろ厳しいらしく、「土地売ります」との看板がありました。「面積4アルケイレの農地を売ります。3000本のバナナの木あり」とのこと。アルケイレalqueireとは、ポルトガル・ブラジルで使われていた面積の単位で、しかも土地によって大きさが異なるもの。サンパウロ式のアルケイレ・パウリスタ(alqueire paulista)で計算すると1アルケイレは、24,200平方メートル。つまり1アルケイレは242a。4アルケイルとなると10ha(1km×100m)ほどでしょうか?ちなみに、サンパウロの農家では、100アルケイル以下の農家は弱小農家とみなされるそうな。なんとも恐ろしい話です。
一般論として、海外駐在日本人家庭の方は、比較的良いホテルに泊まられる方が多いのですが、金銭的余裕がなく、貧乏旅に慣れている我が家は「きちんとした高いホテルよりも何か面白そうな所」「宿のおばちゃんと世間話ができそうな所」に泊まることが多いです。今回の宿も、そんな感じで「静かな海の真ん前」「ちょっと面白そうな山小屋風コテージ」という宿に宿泊しました。
・・・・という感じでドライブというよりもブラジルの日常紹介が中心になってしまいましたが、2泊3日で隣の隣の州に行ってきたお話でした。