ヘッドライトランプの電球さがし Encontre uma lâmpada
そもそも、ヘッドライトの球切れは修理に入らない内容だと思います。電球の交換なんてものは修理の範中でなくガソリンを入れる(せめてウォッシャー液の補充)程度の内容でしょう。しかし、部品自体がなければ、交換もできません。自分が欲しいのは、上の写真のようなこんなものでいいのです。でも、それを探すのは少々大変でした。というのも・・・。
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サンパウロでは、物品ごとに商店街が決まっていて、「あの商品なら、あのエリアのあの通り」ということがおおよそ決まっています。例えば楽器ならば楽器店街の「Teodoro Sampaio テオドロ ・サンパイオ」、韓国製品や繊維系ならば「Bom Retiro ボン・ヘチーノ」といった具合。そして自分が大好きな電気・電子部品関係はセントロと呼ばれる中心部にある「Santa Ifigênia サンタ・イフジェニーア」という通りにあります。ここはサンパウロの秋葉原、とも言える場所で(余談ですがここで(アキバと同じように)PCの部品を買い、3台ほど組み立てました)、そのSanta Ifigêniaの近くに自動車部品店街もあります。
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その街を歩くと、こんな店が所せましと並んでいます。カルマンギア が顔を出しているこのお店は、borrachas ボハ―シャス、つまりゴム製品のお店のようです。
ビートルが突っ込んでいるこの店の入り口横にはボンネットらしきものが立てかけてあります。
天井からは様々なものがぶら下がっていますが、何屋さんなんだろう?
- 看板の precisa-se instalador de acessórios とは、「アクセサリーの取り付け、承ります」ということ。天井がハンドルだらけなのが何とも言えません。
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横を見ると、ホイールキャップが所せまし、と並んでいます。
左がテールライトレンズ、右は小さな電装品の店でしょうか? - ご覧のように色々な店はあるのですがどこも小規模な、何かに特化している店ばかり。しかも準問屋、とでも言いましょうか?素人、しかも外国人から見ると何を売っている店なのか全く分からない店が続くのがブラジルの商店街の特徴です。
こうしてみると、 「なんだ、ブラジルって言っても、たくさんの部品が売っているじゃんか」と思われると思いますが、もうひとつ大きな問題があります。実はこの商店街があるエリアが問題なのです。この場所はサンパウロの中心部にあり、日本でいえば、銀座、日本橋?のような感じの歴史と文化のあふれるエリアですが、「治安が非常に悪い」のです。現地の人からもとにかく「危ないよ」「気を付けなよ」と言われ、強盗、殺人などだけでなく、麻薬取引で有名な場所もすぐ近くにあります。
ということで、たかが電球1個のために、小さな店だらけの、危険なエリアを、あっちへフラフラ、こっちをフラフラと、店を探し歩くことはしたくなかったのです。
- そこで、「まぁ、電球くらい、どこかで売っているだろう」と気楽に考え、危険ではない(日常生活で行く場所の)ショッピングセンターやホームセンター、大型スーパーなど行く先々のカー用品コーナーを見て歩きました。そうして1カ月後、あるショッピングセンターのカー用品コーナーにあこがれの「H7」電球を見つけました。値段はR$34.9(¥1700程度)。日本なら、メーカーはもとより、輝度や消費電力、色温度など全てチェックして選ぶのですが、ONLY ONEですので、「これがあるだけでありがたい」と喜んで購入してきました。
これが購入した電球。55W H7型の電球です。 販売者はLUXCAR http://www.luxcar.com.br/ という 会社。サイトを見ると洗剤やカ―アクセサリーなどを 販売する会社のようです。
接点の形状なども通常のH7と同じ。ちなみに中国製でした。
- おもしろいのが対応車種表。日本ではありえないラインナップが素敵っス。
ありました、ありましたZAFIRA。その後の「farol baixo」というのは下のライトのこと。つまりロービーム用、ということです。
さて、交換してみましょう。ダッシュボード下のボンネットオープナーを動かすと、フロントグリルに小さな黒い取っ手が出てきます。上の写真ならば、シボレーのエンブレムの右側の平べったいパーツです。そこを引っ張るとロックが外れ、ボンネットが少し開きます。
切れたのは右側。ウォッシャータンクの左がヘッドライトの位置です。
- 「よし、これを換えるぞ」
- 無事、交換も終わりちゃんと点灯しました。