日本人旅行者は時間的余裕が少なく、急いで回る人がほとんどだと思いますので、日本人向けミニマムプランとすれば２日あれば十分です。ブラジル側、アルゼンチン側の両方をそれぞれ１日ずつ見て回れます。もっというとサンパウロかリオかブエノスアイレスを起点としたとして往復の飛行時間を入れても２日間で大丈夫です。もっと言うとアルゼンチンをベースにしているだけならば、１日で十分です。と言うのもブラジル入国にはビザが必要で、それなりの費用を時間が必要なので、イグアスのみ見学の場合は（個人的にはブラジル側も見て欲しいのですが）、ブラジル入国を諦めてアルゼンチン側だけ１日で見る、ということも可能です。以前は「イグアス見学だけなら、ブラジル入国もできる」という時期もあったらしいのですが、最近はたぶんダメだと思います。アルゼンチン入国もそれなりに簡単ですし、パラグアイの出入国ならばもっとアバウトですが、ブラジル入国についてはかなり細かくチェックします。（自分も滞在ビザの期限の関係でイグアスの入国審査官と押し問答になり、長い時間(といっても１５分程度)交渉をしたこともありました）。

水量が季節によって大きく変動します。雨季である2月などが多いらしいです。ただし、自分はいろいろな季節に3回ほど行きましたが、いつ行っても「すごーい！」という感じでした。というわけで、個人的には時期は選ばすとも大丈夫だと感じています。

ブラジル側も、アルゼンチン側も１日ずつ使います。滝の見学自体はブラジル側は「バス+徒歩」、アルゼンチン側は「トロッコ列車+徒歩」になります。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
ここがブラジル側のイグアス国立公園の入口、ビジターセンター。ここでチケットを買います。ここから先、許可車以外は進入できません。一般的な旅行客は大型バスに乗り換えることになります。ブラジルの現地旅行車のバスも入れません。唯一の例外は、地元フォスドイグアス市内の業者の車だけそのまま入れるらしいです。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
入場料金一覧。この日の料金で日本人の大人でR$40.8(2000円弱)、子どもでR$6.7(400円弱)。ちなみに「ドキュメンチ　ポルファボー(documentos, por favor：身分の分かる書類を見せてください)」といわれる場合もあるので用意しておいてください。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
入場券。値段はガンガン上がりますので、ここにある情報はあくまでも参考程度に。(上の写真と別日のものですので、この日は大人でR$41.6です)

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
この料金表ではR$41.6です。一年に1割上がることもザラですので、webで確認することをお勧めします。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
これがブラジル側イグアスの全景。窓口でもらえるパンフレットと同じ図です。バスで最初に見学地であるホテル近くまで移動すれば、あとは徒歩で回れます。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
これがビジターセンターと滝近くを結ぶバス。イグアスを象徴する動物が描かれています。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
バスの２階席の様子。太陽大好きブラジル人にはいいのですが、窓がありませんので、日によっては結構寒いです。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
10分ほどバスに乗ると、最初の見学地に着きます。（ホテルの近くです）。
「滝の遊歩道　 距離　1200ｍ
難易度　 容易/中間　504ステップ」
と言う内容をポルトガル語/英語/スペイン語で書いてあります。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
看板の目の前には、いきなり滝が現れます！。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
小さな船があるのがわかりますか？これが各国で出している”滝に突っ込むツアー”の船です。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
ここらへんの風景は時期によって大きく変わるそうです。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
「動物に餌をあげないで」「柵を乗り越えないで」の看板。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
向こうに見えるのがアルゼンチン側です。詳しくはイグアス・アルゼンチン側

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
手前に見えるのがセント・マーチン島。アルゼンチン領です。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
この目に入るほとんどの風景がアルゼンチン側です。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
大きな船がアルゼンチンのボートツアー　グラン・アベンチュラ(Gran Aventura)、小さなものがブラジル側のマカク・サファリ(macuco safari)。両方乗ってみたかったのですが、同伴者(幼児)の強い反対によりブラジル側には乗ってみていませんが、「どっちも良かったよ」とのこと。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
この右端の船着き場がアルゼンチンのボートツアー　グラン・アベンチュラ(Gran Aventura)の出発点。詳しくはイグアス・アルゼンチン側

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
この滝壺の中へ、アルゼンチン側の船は突っ込んでいきます。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
季節によって表情が変わるそうです。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
本当に多くの滝が流れ落ちています。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
この左手、深く切り込んだ先の滝をブラジル側からは良く見ていきます。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
「まっすぐ行くと展望台」「曲がると悪魔の喉笛」という看板。ここでカッパを持っている人は着ます。また簡単なカッパを500円で売っています(ちなみに日本の100円ショップより低品質です)。ここでカッパを買い、ボートツアーで使う、という人もいますが、個人的にはどちらも濡れるつもりの服で来た方がいいと感じました。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
これがブラジル旅行のハイライトのひとつ、イグアスの滝の「悪魔の喉笛」（Garganta do diabo）です！

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
季節によって水量が違うらしいのですが、自分にとってはいつ行っても「すごい水！」という感じです。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
さぁ、その橋を渡ってみましょう。防水カメラを携えて恐る恐る進みますが、しぶきで前が見えません。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
白いのはしぶきが飛んでいるからです。右奥に見える塔はエレベーターで、この遊歩道の終点になっている場所です。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
橋の欄干は、しぶきとそのあとのもので超ドロドロ。ちなみに路面も同様のもので超ドロドロ。全身ずぶぬれになる覚悟が必要でしょう。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
虹も見えますが、正直それどころではありません。台風の中の中継アナウンサーのような気分です。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
でも橋の先端まで行くと、そこからでしか見えない風景が広がっています。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
それにしてもきれいな景色。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
虹はよく出ている、とのこと。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
転ばないのが不思議なほど、ドロドロしています。日本なら、保安基準だの、もし転んだ時の責任問題などを心配して、こんな楽しいものは作ってくれない気がします。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
橋の先端から川を見たところ。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
橋の全体図。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
橋の途中から下を見下ろすとこんな感じ。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
こんな感じで遊歩道があります。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
平和に見えますが、本当はすごい水しぶきです。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
橋の途中から下を見たところ。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
こんな感じの橋でした。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
カッパを着ても結局は濡れるので、濡れるのを覚悟で行き、あとでタオルなどでふくほうがいいかもしれません。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
エレベータのところには軽食堂：ランショネッチ(lanchonete)や売店があります。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
アイスも売っています。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
それにしてもすごい迫力。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
展望台もありますが、そこも当然びしょぬれです。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
これはこれですごい風景です。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
この写真はエレベーターから登ったところです。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
先ほど渡った橋を上から見下ろした図。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
先ほど渡った橋を上から見下ろした図。その2.

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
エレベーターで昇ると、上の滝が近くに見えるためまた違った雰囲気で見ることができます。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
アルゼンチン側の悪魔の喉笛が見えます。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
赤土（ラテライト）が混ざっているため、色が赤く見えるとのこと。ブラジルは下水処理が進んでいなくて多数の生活雑排水も混じっているのですが、圧倒的水量の中、見えなくなっています。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
良く見ると橋の先端も見えますね。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
エレベーターで上がったところから見た図。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
どうやってカメラを向けても雄大過ぎて収まりません。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
空も青く、美しい風景です。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
これがエレベーター。国立公園内の施設なので、利用料は料金に含まれています。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
エレベーターはこんな感じ。日本なら安全上「大丈夫かよ」という感じですが、ブラジルではいたって普通（むしろ良い方）。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
上から下を見るとこんな感じ

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
エレベーターで上がった場所からの眺め

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
赤土が音を立てて崩れていく様子がわかります

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
恐ろしいほどの水量・・・・。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
公園内にあった解説版。分かりやすく非常に丁寧に作られています。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
チケットオフィスにあった表示。ブラジルではありえないことに、ポルトガル語、英語、スペイン語で書かれています。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
滝の上流部になります。ここにレストラン、売店、そして入口へ戻るバス停があります。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
ここから川の上流を見る見学ツアーも出ているそうです。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
この先にはものすごい滝が・・・という風景

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
奥に見えるのは、アルゼンチン側の展望台。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
こんな感じのバスにのって帰ります。２階建て仕様もあります。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
イグアスの名物、ハナクマ。いたるところにいます。いろいろ悪さもしますので餌をあげてはいけません。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
チョウの種類はとても多いそうです。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
ハナグマくん。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
かなりのいたずら好きで、食べ物を持っていそうな観光客への攻撃もします。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
きれいなチョウ。

【イグアス国立公園 　 Iguaçu National Park】
イグアナです。

【三か国の国境ランドマーク 　Marco das Três Fronteiras】
ここから少し別の場所を紹介します。滝から25km.国立公園を出て、車で１０分ほど離れた場所にあるマルコ・ダス・トレス・フロンテイラス(Marco das Três Fronteiras)。日本語で「三か国の国境ランドマーク」という意味ですが、要するに３カ国が接する地点の公園です。観光名所のひとつなのですが、かなり治安が悪い場所なので注意。

【三か国の国境ランドマーク 　Marco das Três Fronteiras】
これがブラジルのランドマーク。色は当然ながら、国旗色の黄色と緑。

【三か国の国境ランドマーク 　Marco das Três Fronteiras】
要するにイグアス川とパラナ川の合流地点です。そして３か国の国境にもなっています。自分の立っている場所がブラジル。左手奥がアルゼンチン。右手の対岸がパラグアイです。手前の建物はブラジル政府が何かを作ろうとして失敗し「何かの企業で使ってもらおう」として失敗し、現在は空き家になっている建物。

【三か国の国境ランドマーク 　Marco das Três Fronteiras】
対岸に見えるのがアルゼンチン。色ばかりでなく、紋章も書いてあります。こちらも公園になっているそうです。

【三か国の国境ランドマーク 　Marco das Três Fronteiras】
アルゼンチン側の公園全体を見るとこんな感じ。太古の昔、滝はここにあったと言われています。

【三か国の国境ランドマーク 　Marco das Três Fronteiras】
パラグアイ側です。ここのランドマークは角柱型。公園も整備されている感じです。

【三か国の国境ランドマーク 　Marco das Três Fronteiras】
公園には簡単な売店がありました。

【三か国の国境ランドマーク 　Marco das Três Fronteiras】
よーく見ると、３カ国の位置が非常にわかりやすく描いてあります。とにかく治安が良くない場所なので、訪問する際は気をつけてください。間違っても一人で徒歩で訪れてはいけません。

これが最初に言っていた「ホテル」。国立公園内にある唯一のホテルです。 「いつかは泊まってみたい」と毎回眺めるだけの「Belmond hotel das Cataratas」。旧ヴァリグ航空が経営していました。経営者は変わってもとにかく料金が非常に高く(最低でも一人一泊5万円？)あきらめました。泊まった人いわく「国立公園が閉まった朝夕に滝を好きなだけ見られるのが最高」とのことです。

【フォス・ド・イグアス国際空港Aeroporto Internacional de Foz do Iguacu】 ブラジル側、空の玄関口　フォス・ド・イグアス国際空港(Aeroporto Internacional de Foz do Iguacu、IATA：IGU−ICAO：SBFI)。ここから市内まではタクシーで１５分。

【フォス・ド・イグアス国際空港Aeroporto Internacional de Foz do Iguacu】
ブラジルの基本形、例によって徒歩での搭乗です。

【フォス・ド・イグアス国際空港Aeroporto Internacional de Foz do Iguacu】空港内部。お土産屋さんが2店。レストラン1店のささやかな空港です。