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クロムニェジーシュの庭園と城 Gardens and Castle at Kroměříž



チェコ東部にあるクロムニェジーシュ(クロメルジーシュ)は、美しく広大な庭園と、壮麗な城がある小さな街です。ここはチェコ第二の都市ブルノから西に70キロ弱の場所にあります。車で片道1時間ほどの距離なので、ブルノ拠点に日帰りツアーなどで観光するのが一般的なようです。1998年にチェコで7番目の世界遺産としてユネスコに登録されました。
 1848-1849年このクロムニュジージュの城でオーストリア帝国議会が開かれました。またこの城のすぐ近くには非常に手入れが行き届いた庭園があり、あまりの美しさに映画「アマデウス」のロケにも使われた場所です。そんな伝統と文化のあるこの町には、ゴシック、ルネッサンス、バロックの様々な文化的建造物があり、楽しく、美しい町です。
 チエコには、「どうしてこんなに素晴らしい町なのに、日本人が来ないんだろう?」と疑問に思ってしまう町がたくさんありますが、このクロムニェジージェもそんな町の一つ。理由は日本での知名度がないためだと思います。そのせいか自分が訪れた時の「地球の歩き方チェコ・ポーランド編」にもこの町のページは全く存在しませんでした。でも、サイトを探してみると少しずつ情報も載っているので、現在はそれなりに知られた街になっているのでしょう。
なんとも言えない牧歌的な雰囲気の中に息づく、文化の香り。つい立ち止まってしまう趣ある町です。(2001年訪問)

 

 

 

クロムニェジーシュの庭園と城 Gardens and Castle at Kroměříž
チェコ東部にある、近世バロック文化の発信地として有名なこの地。バロック様式の城と庭園が世界遺産に指定されています。
お城といっても、国王のものではありません。当時、この地方を取り仕切っていた司教の邸宅だったようです。1497年にオロモウツ司教となったスタニスラス・トゥルツォによって建てられたものだそうです。建物は後期ゴシック様式を基本にしつつ、最新のルネサンス様式を一部に取り入れていたとのこと。
というわけで、大司教の城 Arcibiskupský zámek というのが正確な読み方だと思われます。
世界遺産に指定されているのは、この大司教の城と、その裏にある庭園。そして歩いて10分ほどの場所にあるフランス式の庭園です。
奥に見えるのが、大司教の城、そして手前が、ポザーメツカー庭園 Podzámecká zahrada。
そしてその周りには様々な歴史的建造物がありました。
大司教の城 Arcibiskupský zámek の塔を裏から見たところです。
えっと・・・。なんの建物か忘れてしまいました。
そして、もう一つの見どころは、ここ!
フランス式庭園 の フラワーガーデンKvětná zahrada Lobosad です。
コロナーダ(柱廊)の長さは244mもあります。この上を歩くこともできます。回廊の柱には古代ギリシア・ローマの神々をモチーフとした彫刻もあります。
コロナーダの上です。すべてのものが丁寧に手を入れられていて、美しい庭園です。
17世紀後半にイタリアの建築家によって造られたバロック式庭園ということで、彫刻などにイタリアを感じる部分もあります。
ロタンダ(円形建築物)を中心としたシンメトリーな配置をしています。
高い木々に囲まれて迷路のようで迷子になりそうですが、ロタンダと回廊が見つかれば完全に迷ってしまうことはなさそうです。

 

 

ここからは劇的に画質が悪くなることをお許しください。さて、あと8kmでこの街につく、という標識です。
街の中心部にて。
中心部の広場には噴水が。
キレイな町並みには素敵なお店がたくさん。おいしいレストランもたくさんあるそうです。
チェコでよく見かける記念塔。
大司教の城にあった世界遺産の碑
大司教の城 Arcibiskupský zámek の入り口の説明書き。
小さな町ですが、見どころがたくさんで、見切れないほど。
フランス式庭園まで歩いているとろ。奥に見えるのが大司教の城の塔です。
沢山の標識があり、迷いません。
見学客に対する配慮を感じます。
これは道路標識。さりげなく英語表記もあるものもあります。
街全体を見るために、塔に上りました。その内部の様子です。
いろいろな場所に解説があります。
おススメの場所を英語で書いてくれてある部分。
シンメトリーの庭園。これを維持するのにどれほどの労力をかけているのが気が遠くなりそうです・・