パラナピアカーバの 車両
- ブラジル パラナピアカーバで見られる車両について
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まずこれは、SL体験乗車に使われている蒸気機関車です。
詳しくは SL列車に乗車 をご覧ください。
そのSL列車にけん引されている木造客車。この写真でみるとまともに見えますが、実は反対側は・・・ SL列車に乗車 でご覧ください。
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MRS(MRS Logística)の EMD(Electro-Motive Diesel) GM SD40-2 かなぁ。
詳しくないので全然分かりません。形状からすると EMD(Electro-Motive Diesel)製の6軸なのでSD40系かと。
3000馬力を重連・・・。ここからブラジル内陸に何千キロも走るわけですし、スケールが違うなあと思います。
えっと・・・。入れ替え機ですが・・・。
製造会社や形式などよくわかりません。もしかするとこれが、日立製作所の「電気式ディーゼル機関車」でしょうか?
でもあまりにもスクエア過ぎて、「もっとましなデザインないの?」と思ってしまう形状。
駅構内には多数の貨車が。
おそらく鉄鉱石を船に運び終わって、内陸方面に戻る車両だと思います。
それにしても、超大量です。
おそらくですが・・・日立製作所がスイスの機関車メーカーSLMの技術供与も受けつつ製造した車軸配置Bzz'Bzz'の大型ラック式電気機関車2000形だと思われます。
日立が主体だったのは数年前まで。現在の主力は・・・
このより鮮やかな青い車体。この区間のために設計、製造された・・・
連続定格牽引力540kN、定格牽引力730kN、重連時104パーミルで850tの牽引が可能な世界最高出力、最大の牽引力を持つ電気機関車の・・・
シュタッドラー He4/4形(Stadler He 4/4)電気機関車です。
台枠上面高1500mm、ボンネット高3945mm、運転室屋根高4600mmと極めて大型の車体。
電気機関車7両(+オプション3両)で、6000万スイスフラン(約60億円)だそうな。2012年より導入されています。
ボンネット前端部に強制空冷式の抵抗器、その後部の前頭部を見て右側に主制御器3基、左側に付属する機器類、その後部に主電動機冷却用の大型の送風機と補機類の配置となっていて、側面と前面は冷却気導入口のルーバーを除いてほぼ全面が開戸式の点検扉となっているそうです。
回生ブレーキを装備し、省エネにも貢献しているとのこと。
廃車体について パラナピアカーバには様々な廃車体が見られます。展示しようとして朽ちていったのか、単なる放置なのかは不明ですが、それこそ列車の墓場のように様々な車両が放置されています。
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駅近くにあるこの車両。おそらくプッシュプル方式のディーゼルカーです。かつてはきれいな列車だったのでしょう。 |
車体中央にデッキがあり、しかも、客車の運転台側半室は一等席だったように推察します。 |
体験SLに乗っていた時、並走する線路にあった金属製の車体。 |
右側の線路をSLが走っていきます。 |
単なる客車にしては優美な形を持ちますが詳細は不明です。 |
帰りにもう一度全面を見たら機構部分と運転台がありました。どうやら先進的なディーゼルカーだったようです。 |
運転台部分だけ、別室になっているディーゼルカー。確かに昔この部分が蒸気機関になっている蒸気客車を図鑑で見たことがあります。そのディーゼルカー版ですね。 |
上の客車のそばにあった荷物車と思われる車体。木造製ながら比較的新しいもののようです。 |
そうそう巻き上げ機棟のそばには救援車らしきものがありました |
その近くには近代的な全金属製の客車も放置してありました。窓の改造もされていますので、何か別の用途にしていたのかもしれません。 |
駅構内の反対側、つまり英国人村近くのターンテーブル方面に向かうと・・・・ |
新線でブレーキ車として活躍した「ロコブレーキ Locobreque」が多数放置されていました。 |
この「ロコブレーキ Locobreque」は、ケーブルと客車・貨車をつなぎとめるだけでなく、ケーブルの無い区間は、列車本体をつぎのケーブル区間まで移動させる役目も持つ、「自走できるブレーキ車」です。 |
広場にそのまま放置されていました。 |
広場へは自由に立ち入りしてもよさそうな感じでしたので、近くによって撮影です。0-4-0の配置のいわゆるBタンクロコですね。 |
これが貴重なものであることは、この鉄道の管理者も分かっていて、いずれ活用しようとしたのでしょうか?しかし、ただでさえ霧の多いここの場所では、金属の腐敗はかなり早く進みます。 |
1900年代の鉄の塊はもはや原型が分からないほど朽ちていってしまいます。 |
金属製の貨車の廃車体もありました。 |
そんなに古くもなく、価値がありそうでもなく・・・。単なる放置なのかもしれません。 |
この木造貨車にはRFFSAのマークが。 |
電気機関車の廃車体もありました。 |
日本で言うならばED75のような4軸機関車です。 |
詳細は不明ですが、非電化区間が基本のこの国では、立派な機関車だったんだと思います。 |
この貨車は・・・ごみと一緒にあるので、単なる放置なのかも |
客車群もありました。 |
鋼鉄製の貨車ですね。日本で言えばワキ5000のような有蓋貨車です。 |
ということで、まともに動ける客車は体験SLのダブルルーフ木造客車くらいしかありませんでした。 |
筆者はこの場所に、2013年の1月と2013年の12月の2回訪れているのですが、実は2回目の訪問の時、衝撃的な光景を目にしました。 |
なななななななんと、上術した廃車体の多くが、重機によって解体されている解体作業中だったのです! |
ヤードを北側から見た所。いままで廃車体の尻尾が見えた場所に黄色の重機と、金属くずの山が・・・・。 |
まさに今、「解体しています」と言うところ・・・。 |
中途半端に破壊途中の客車と思われるもの。 |
いままで貨車と客車があった場所が、ガレキの山になっていました・・・。 |
電気機関車だけは、ポツンと残されていました。保存するためなのか、壊しにくいから、後で破壊するつもりなのか分かりませんが・・・。 確かに傍目に見ても、さびて朽ち落ちた車体群でしたので、妥当な処分だとは思いますが・・・。100年前の車体も含まれていましたので「もしかするとどこかに展示しよう」と思っていたかもしれないと考えると非常に残念に思います。仕方ないと分かってはいますが。 |