トップ >アフリカ・オセアニアの世界遺産 > チュニジアの世界遺産 >ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡
フェニキア人の作った豊かで、経済力もある海運都市国家、カルタゴ。その豊沃さ故に宿敵ローマ帝国に滅ぼされてしまった国です。チュニス郊外のカルタゴの町には、ローマ帝国に完全に壊滅されてしまった町の残骸がありますが、本当に壊滅されてしまったため、カルタゴ時代のものはほとんど残っていません。現在見られる遺跡のほとんどはその後、植民都市として築きあげられたローマ時代のもののみです。だからカルタゴ時代のものはこの地上から完全に抹殺されてしまったと長年思われていました。しかし、20世紀になっての調査の結果、カルタゴ時代の町の遺跡がほぼそのままの形で残されている都市がが発見されたのです。その世紀の大発見の地がここ、ケルクアン。ここには地球上から消え去ってしまったはずのカルタゴ人の生活が唯一残されている大変重要な遺跡です。