ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域
Archaeological Areas of Pompei, Herculaneum and Torre Annunziata
2000年以上前に栄えたが、ヴェスピオス火山の噴火により、あっという間に灰の下の廃墟になってしまった街、ポンペイ。考古学が好きな人間にはもはや聖地と言っていいほどの場所です。あまりにも急激な噴火のため、人々も生活物資も、そして何より街自体も灰の下に残り、2000以上経った今も当時の様子を今に伝えています。かまどに残ったパン、酒屋に残った硬貨、壁に残った落書きなど、生活のあらゆるものがそのまま残され、当時の人々の様子を知る非常に貴重な博物館になっています。馬車の通ったであろうすこしすり減った轍の上、壁に残る彩色画を見ていると、当時の営みがありありと感じられ、何とも感慨深い気分になります。