ピサのドゥオモ広場
Piazza del Duomo, Pisa
ピサといえば斜塔でしょう。本当はその周りの聖堂群も素晴らしいのですが、世界中からここに集まる人々はやはり斜塔見たさにここに来るといいます。しかし、今でこそ「斜塔がある町」として有名なピサですが、かつてはジェノバやヴェネツィアと並ぶ大海運国でした。しかし13世紀末にはジェノヴァやフィレンツェに圧倒され、ついにフィレンツェ大公国の支配下に収まってしまった街です。そもそもイタリアという国は、現在でこそ一つの共和国になっていますが、100年ほど前は小さな都市国家の集合体にすぎませんでした。イタリアを「カンパレニズモの国」と称する場合がありますがそれは、その都市ごとの教会にある鐘(カンパニーレ)はその街の人にしか分からない、という意味です。日本語に訳せば「お国根性」というか「愛郷心」という感じでしょうか。
この斜塔、 しばらく前は、倒壊防止工事のため立ち入り禁止でしたが、今は人数を限って登ることができるとのことです。ピサの町もおもしろいのてすが、やはりこの斜塔がベストでしょう。機会があれば是非登ってみてください。