アルベロベッロのトゥルッリ
The trulli of Alberobello
世界の中でも、非常に珍しい形態の住居群です。なんと言っても、外から内部の間取り(部屋の数と位置)が一目で分かる住居だからです。 ここアルベロベッロにはトゥルッリと呼ばれる大変おもしろい家が残されています。下部は白の漆喰で固めてある普通の壁だが、屋根は鉄平石を上手に乗せて重ねてあるだけの住居で、一部屋に一つの屋根が乗っているため、外部から間取りが分かってしまう作りになっています。屋根の由来は諸説あるが、かつて、「屋根がある家には税金をかける」という指令が来て、その税を逃れるためにいつでも屋根をはずせる家を作り、徴税人が来たらこれをこわし「ここは家ではない」と言い張ったため・・・というのが一番よく聞かれるこの家の由来です。実際には、この地方には以前から豊富に算出する石を使って丸い屋根の建物を造っていたなどと諸説あるが、ともかく、とてもこの家々は、どこか懐かしい感じのするとても不思議な建物群です。