トップ > ヨーロッパの世界遺産 > ポーランドの世界遺産 > ヴィエリチカ岩塩坑
中世のポーランドはその収入の1/3を岩塩の輸出でまかなっていました。その時の代表的な岩塩採掘坑がここ、ヴィエリチカです。クラクフの南東13キロの所にある小さな町ですが、一歩中に入ってみると驚愕の巨大空間が広がっていました。約1000年の歴史を持つ世界でも有数の岩塩採掘坑は深さ300m、坑道の総延長300kmにもなるといいます。正直言って、ここを実際に訪れるまで「塩をとった場所?、ど〜せたいしたこと無いだろう」とタカをくくっていました。ただ、ポーランドを車で旅していて、「近くに来たんだし、寄っていこう」と、ハンドルを向けました。近くまで行くと大きな看板があり、誘導されるがままに砂利の駐車場に車を止め、入り口に行くと何やら妙に熱気が溢れていてただならぬ雰囲気。聞くと「案内ツアーに参加しないと中に入れない」とのことでした。英語のツアーが一日数回しかないといわれたので、仕方なしにポーランド語のツアーに参加しました。ヘルメットをかぶせられ、エレベーターに乗せられること数分。本当に別世界に来てしまったかのように感動してしまいました。見渡す限り塩塩塩・・・。しかもそれをつかって所々彫刻までしてあります。圧巻なのは「大広間」です。下の写真がそれですが、地下300mに巨大な体育館のようなホールがあったのです。天井にはシャンデリア。壁には彫刻と、非常に完成度の高い大広間でした。百聞は一見に如かずであす。ポーランドのクラクフ近郊を訪れることがあれば是非訪れることをお勧めします。