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 ボヤナ教会 Boyana Church

ソフィアから南西に8km。ヴィトシャ山の麓に建つ小さな教会です。こんな小さな教会が世界的に有名なのは、内部に書かれた壁画があまりにも色彩豊かで素晴らしいためです。創建は11世紀。その後建物は13世紀と19世紀に増築されているので、3層構造になっています。内部へは鍵がかかっていて普段は見られないのですが、入り口周辺でなんとなく見ているとオジサンがやってきて「内部を見ますか?」と声をかけてきます。「なっなんだこのオッサンは」と思っているとなんとそれがオフィシャルガイドの方で、「売店でチケット売ってますから買ってきて下さい。」と言われます。オジサンの言われるがままにチケットを買うと朗々たる解説が始まりました(英語とブルガリア語)。話は建物の周囲から、その歴史から始まり、そして内部にも入れてくれました。残念ながら撮影禁止なのでここに載せることはできないのですが、本当に素晴らしい壁画でした。絵の素晴らしさに感動していると「それ、みたことか」とオジサンの説明もヒートアップしました。彼の語りと、絵の素晴らしさに圧倒されてしまう、小さくて偉大な教会です。

 

概要
首都ソフィアの南西の郊外、ヴィトシャ山麓ィトシャ山麓に建つ、時代の違う3つの聖堂がひとつになっている教会です。11世紀、13世紀、19世紀に建造された3つの聖堂で構成されていて、特にこの教会を有名にしているのが 1259年、第2王国時代に造られた聖パンティレイモン聖堂で、内部は13世紀のビザンティン様式の壁画で覆われています。
実際に訪れた感想
1979年に世界遺産に指定、となるとブルガリア国内のみならず、ヨーロッパの世界でも超有名な教会なので、さぞかし・・・と思って訪れましたが、そこはやっぱりブルガリア。日本で言えば地方のちょっと有名なお寺程度の感じでした。しかし、内部は素晴らしいものでした。13世紀、日本でいえば鎌倉から室町時代のフレスコ画がそのまま残っているのです。89の場面に240人が登場する壁画は、まさに圧倒的な迫力でした。建物は三度建て増しされましたが、結果として調和のとれたものになっており、まるで奈良の東大寺三月堂のような感じです。1977年から2000年にかけて閉鎖されていましたが、また一般開放していました。
ボヤナ教会 Boyana Church
【ボヤナ教会 Boyana Church】
教会全景。これだけみると大した教会ではなさそうなのですが、中がすごいのです。
ボヤナ教会 Boyana Church
【ボヤナ教会 Boyana Church】
駐車場です。何十台も停められる広さがありましたが、この教会にそれだけの人を受け入れる規模はありません。
ボヤナ教会 Boyana Church
【ボヤナ教会 Boyana Church】
これがチケット売り場。おばさまがだるそうに切符を売ってくれました。
ボヤナ教会 Boyana Church
【ボヤナ教会 Boyana Church】
入口にあった碑。英語でも併記してあります。
ボヤナ教会 Boyana Church
【ボヤナ教会 Boyana Church】
これが教会の入り口。さぁ、いくぞ。
ボヤナ教会 Boyana Church
【ボヤナ教会 Boyana Church】
・・・本当はここから壁画を見せたいところですが、完全に撮影禁止になっており、迫力のある壁画は撮影してきませんでした。内部見学はツアー形式になっており、60歳すぎのおじさまが親切に、気合を入れて熱弁をふるって説明してくれました。しかも英語で。
ボヤナ教会 Boyana Church
【ボヤナ教会 Boyana Church】
ツアー終了後、外部から撮った教会です。
ボヤナ教会 Boyana Church
【ボヤナ教会 Boyana Church】
大きな杉の木が歴史を物語っていました。
ボヤナ教会 Boyana Church
【ボヤナ教会 Boyana Church】
これが教会の裏側。教会自体はとても小さなものです。
ボヤナ教会 Boyana Church
【ボヤナ教会 Boyana Church】
後ろにはほんのわずか墓地がありました。