トップ > ヨーロッパの世界遺産 > ギリシャの世界遺産 > メテオラ

 メテオラ Meteora

この奇怪な光景を一度見たら決して忘れることができないはず。このメテオラの語源「メテオロス」とは古代ギリシャ語で「空中に浮いている」という意味の形容詞。現代語「メテオロ」は「隕石、空から落ちてきた物体」を示します。そして「メテオラ」とは「空中につり上げられた」という意味です。この言葉通り、ここには低い物で30m、高い物で400mもの高さに修道院が建てられています。現在は全ての修道院に通じる階段があり、観光客でも(時間と体力があれば)全て訪れることができますが、今世紀初頭には階段もはしごもなく、下界とのやりとりは全て人間も含めて、滑車につるした網袋だけだったというのは驚くばかり。現在、この風景が人気を集めてギリシャ有数の観光スポットになってしまっているが、本来は「少しでも神のいる天上に近く」と考えて敢えて困難を推して建てられた修道院群です。しかし、こう観光客が多くては・・と考える修道士達もいるらしいとのこと。そう考える人々はより厳しい自然環境のアトス山へ行ってしまったといいます。それはともかくとして、このメテオラ。見るものを圧倒させるだけでなく、その全体の容姿にやはり荘厳な印象を受けるのはボクだけではないようです。