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 マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera

イタリアという国が大好きな日本人も、あまり南イタリアには来ないと聞きます。しかし、南イタリアには魅力的な場所がたくさんあります。アルベロベッロと言いここと言い、本当に不思議な風景が広がっています。ローマやヴェネツィアとは全く違ったイタリアを感じること間違いなし、です。 ここマテーラの街は普通に歩いていると、何のことのないイタリアの片田舎なのですが、中心部に行くと「sassi」と書かれた階段の入口があります。「なんだろう・・・」と思って降りていくと、じゃーんと写真のようなセピア色の洞窟住居群が目の前に迫ってきます。回りが市街化されているだけに、市の中心部の谷にあるこれらの洞窟住居はなんとも言えない威圧感を持って迫ってくるのです。現在は整備も少しずつ進んでいますが、以前は修道士を中心とした人々の住居だったここも、人がいなくなりスラム化して大変だったとの話です。地中海沿岸の伝統的な文化の片鱗にふれられるこの町は、何ともいえない魅力に溢れています。

概要
本来、イタリア語では、サッシ(Sassi:サッソ(Sasso)の複数形) とは、石・岩という意味なのですが、ここマテーラでは洞窟住居を意味します。白い石灰岩からなる不思議な住居群は、8世紀から13世紀にかけて東方からの修道僧が住み着いたのがはじめと言われています。19世紀までは比較的良好な住環境だったらしいのですが、20世紀初頭より、急増した人口に対応するため、採光や水利も悪い洞窟にも人が住むようになり、住環境が急速に悪化。衛生状態も非常に悪くなったため、政府は法律を整備し、住民を強制退去させたそうです。その数は約1万5,000人。結果的に、サッシ地区は無人の廃墟となりましたが、3000戸はある洞穴住居、150以上の石窟聖堂、地下水路群など、ここ独自の住環境と工夫が評価され、世界遺産に指定されました。
アクセス
マテーラ Matera はバジリカータ州 Regione Basilicataにあります。ナポリの南東255km
バーリの南67kmの位置です。一般的にな行きかたとすれば、隣のプーリア州のバーリから、私鉄列車Ferrovie Appulo Lucaneで2時間で来るのが一般的です。またナポリからの場合、 Marino bus社が1日1本、直行バスを運行しています。所要時間は4時間半。なお、地図で見れば近くにあるアルベロベッロですが、直接両者をつなぐ交通機関はないため、一度バーリに戻る必要がありそうです。(車ならすぐなのですが・・・)

 

【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
全体像です。大きな穴に多数の住居がほられている感じです。
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確かに、ここに1万5000人が住んでいたら、スラム化してしまいそう・・・。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
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良く見ると、大きな住居と、せまい住居があります。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
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サッシ地区のメインの入口の反対側の大聖堂の側から見た様子。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
大聖堂側からの全体図。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
観光客向けに土産物屋になっているところもあります。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
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大聖堂前は車も停められます。
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大聖堂前の様子。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
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おお、世界遺産マークだ。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
大聖堂(ドゥーモ)です。建物の材料は同じ石灰岩のようでした。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
堂々たる構えの建物。
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The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
サッシ地区へのメインの入口付近です。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
メインの入口の様子。こう見ると普通の公園のようですが、目を下にやるといきなり、巨大な穴があいていて、そこに住居群がある・・・・という感じです。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
車が入っていけるだけの道も何本かありました。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
迷宮に入り込んだような、なんとも言えない雰囲気です。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
工事中のところもありました。観光資源としてのサッシの再活用も少しずつ進んでいるようです。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
どこを見ても絵になる風景。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
現在は使われていない階段。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
夜の様子。完全な廃墟なのですが、少し照明も整備されているので、危なくはない感じです。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
かえってライトアップされているのが幻想的な感じです。
【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera 】
イメージとすれば、「ラピュタ」の冒頭に出てくる鉱山の街、という雰囲気も感じます。