アフ オネマキヒ
(AHU ONE MAKIHI)
ハンガロア村から、メインストリートをトンガリキ、ラノララク方面に走っていき、ラノララクへ曲がる道のすぐそばにあるのがここ、アフ オネマキヒである。巨大なモアイがアフに対して真横に倒れているのですぐ分かる。アフに対して垂直に倒れているモアイは数多いが、横、つまり平行に倒れているものは珍しい。倒した後に動かすわけにもいかないので、倒す前に向きを変えていたと思われるが、その理由は分からない。モアイが立っていたとしたら、視線の先にはポイケ半島、アフトンガリキがあるのでもしかしたらその方向を見ていたのかもしれない・・・。
オネマキヒの看板
すぐ近くにはアラ オ テ モアイの看板があり、一見すると、このアフがそれかと間違えるが、アフに近寄ってみるとこの看板があり、ここがオネマキヒであることが分かる。比較的分かりやすい位置にあり、一度通り越したとしても、ラノララクによってから元の道に戻る交差点のところに別の看板が立っているので発見しやすい。
アフ全体像
黒く細かい石でできた比較的しっかりしたアフに、どーんと横にモアイが倒れている。手前にはプカオ。右や海側(写真で言うアフの向こう側)にはモアイの首の破片が転がっている。
首のところからまっぷたつ
太く、大きなモアイが首のところからまっぷたつに割られている。例によって、眼からのマナ(眼力・霊力)を恐れて顔はうつぶせになっている。不思議なのはこの倒れ方。おそらく海を背にしてたっていたと思われるのだが、その状態からこういう位置に倒すには、どこかで90度体を曲げなくてはならない。倒すとき不安定になって倒れた場合には斜めになると思われるが、ここのモアイはアフに対してほぼ平行。立っているときに90度曲げて、それから倒さなくてはこういう形にならないと思うので、「もともと横を向いて立っていた」のか「倒すときに横を向けてから倒した」のかいずれかだと思う。いずれにしても、アフの上に倒れることにより、首がおれただけで、体も頭も大きな損傷を受けていないのは不幸中の幸い、という事だろうか。
プカオがたくさん
アフの周りには、赤色凝灰岩のプカオがたくさん転がっている。アフから10m近く離れたところにもあるということは、倒した後何者かによってそこまで運ばれたか、倒したときの衝撃でそこまで転がっていったのか、どちらかなのだろう。
海側にはモアイの頭部が埋まっている
見慣れないと判断しにくいのだが、写真手前と真ん中あたりの灰色?の石がモアイである。両方とも原型はとどめておらず、一見モアイとは分からないが、近寄ると部分的に鼻などがはっきり残っており、モアイであることがわかる。このアフに何体のモアイが立っていたのか想像できないが、少なくとも5〜6体分のモアイの頭部と、プカオが散乱していたのは確かである。