コンコルド広場
Place de la Concorde

数あるパリらしさを感じられる場所の中で、特にここは「ああパリだ・・・」と感じられる場所である。セーヌに沿ってルーヴル博物館から歩いてくるとここに出る。真っ直ぐ先にはシャンゼリゼとその向こうに凱旋門。血塗られた歴史を持つこの地は「調和」という名をもらい、観光客が絶えない名所になっている。

コンコルド広場と言えば、フランス革命を思い起こさせられる。そもそもこの場所は18世紀中頃、ルイ15世の騎馬像を置くためにチュルリー宮殿の脇に作られた広場だったらしいが、それがあのフランス革命とそれに続いた恐怖政治の時代は完全なる「処刑場」として機能した。マリーアントワネットとルイ16世の婚礼の花火を打ち上げたこの場所が、同じ二人をギロチンにかける場所となった。処刑が終わりコンコルド広場と改名されるまで、ここで処刑された貴族・王族は実に1343人にのぼったという。

エジプトのルクソール神殿の片方のオベリスク。当時のエジプト王族モハメッド・アリからシャルル10世に贈られたもの。ルクソールに行くとこのオベリスクの場所だけ「ポツン」と空いている。個人的には、やっぱりエジプトに置いておくべきだと思うが、一市内に13本もオベリスクを持ってきてしまったローマよりはましか。