TROJAN HORSE
 トロイの木馬

トロイの遺跡をここまで有名にしているのは、やはりこの木馬の存在だろう。「トロイと10年間にわたって戦っていたギリシャ軍が、降伏したと見せかけて木馬を作り、安心して城内に引き込んだが、深夜にそこからギリシャ兵が出てきて城は陥落した」という誰もが知っている物語である。いろいろな文献を探すと、必ずしもこの形、大きさではないが、「杉の木で木馬を作った」というのは、どうやら事実らしい、とういうのが今の流れである。あくまでも想像・観光上の複製だが、やはりトロイにこれがあるだけでも、ドキドキしてしまう。

ギリシャ神話によると、トロイの木馬はイダ山から切り出した杉の木で作ったと言われる。伝説では、この中に50名のギリシャ兵が隠れたと言われている。
 当然ここにあるのは観光用の復元物だが、この木馬もイダ山から切り出された杉の木で作られているという。
また、この木馬は西の門から入れられたとされる。高さが高すぎて、門の一部を壊して入れた形跡が残っている(らしい)。
おしりがけっこうかわいい、「後ろから見た木馬」の図。ちなみにこの木馬の前にある芝生も木馬の形をしている。なかなか芸の細かい人たちである。
もし、本物がこのサイズだとしたら、50人の兵士はものすごい覚悟で中にいたということになる。はっきり言ってこの中には10人程度しか入れない。しかもこうやって背中に箱を背負っていれば「なんかはいっているんじゃねーの? 」と思うだろう。でも、ギリシャ兵には船大工などがたくさんいて、建築技術は確かに優れていたらしいので、精巧な木馬ができたのかもしれない。内部は2層式になっていて、階段で上った後、さらに上に上がれる。そこの窓から顔を出すと、トロイの遺跡の多くが見られる。(窓から、おーいとやっているのが分かりますか?)