カラユズュムレル・エヴィ
Kararauzumler Evi
サフランボルの伝統的トルコ住宅のうち、公開しているのは3件。そのうちの一つがここカラユズュルレル・エヴィである。イスラムの教えと、ここトルコの地に適した住宅の様子を見ることができる。
一階が石造り、二・三階が木造というのがトルコ伝統の家造りである。正確に言うと、このサフランボルの家造りは冬用で、夏用の住宅はここから10km程離れたヨリュック村にある。
この石造りの部分には農器具や、穀物など生活に必要な倉庫の働きを持っている。また、サフランボルの住宅の多くには噴水など水に関わる設備がある。これは砂漠を旅してきたキャラバンにとって水は富を象徴する物であり、それを誇示するためだと言われている。
建築的に言うと、総4階建て木造住宅である。日本の木造在来工法、つまり軸組工法と同じ方法で建てられており、建物を棟と梁で支えている。基礎は石造り一階建てがあるのでしっかりとしている。部屋の間取りも非常に独特で、イスラムの教えとそれに培われた文化を反映しているがそれは別のエヴィで紹介する。