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テルチ歴史地区 Historic Centre of Telc

「モラビアの真珠」とも称されるとても美しい町、テルチ。チェコ南部、モラバ地方にある人口僅か7000人の小さな町ですが、中世の風景そのままの街並みが残っています。まるで映画のセットか、テーマパークのようです。というのも16世紀の大火事のあと、丁寧に再建されたからです。こここの起源は1099年、モラビアの王子オッタ2世が、この地でボヘミアのブジェティスラウ王を破ったのが最初と言われています。その後フラデツ家、スラヴァタ家、そしてリヒテンシュタイン家と統治者が変わっていきましたが、そのたびに新しい様式が少しずつ入ってきて現在のような街並みが完成しました。チェコの街並みは、どこに行っても心落ち着く穏やかで可愛いものが多いのですが、ここもその一つです。(2001年訪問)

 

テルチ歴史地区 Historic Centre of Telc Historické centrum Telče
ウリツキー湖に映えるテルチ旧市街。本当にこんな風景があるのかと思えるほど美しい景色です。
シュチェプニツキー湖とウリツキー湖、2つの水辺に挟まれたテルチは、美しい建物が目立ちます。まるで、映画のセットを見ているかのような形式にしばし見とれてしまいました
さて、旧市街に入ってみました。中心になるのはここザハリアーシュ広場Náměstí Zachariáše z Hradce。1530年の大火の後に復興を指揮した領主ザカリアスの名を冠しています。周囲には保存状態のよいルネサンス様式、初期バロック様式の建物が並びます。
領主ザカリアスは、建築様式をルネッサンス様式か初期バロック様式に指定し、家の高さを揃えることを指示したので、様式だけでなく高さまでがそろっています。しかし外観の指定はなかったので、市民はカラフルな色合いや装飾で個性を出し、現在の可愛らしい外観になったと言われています。
テルチ城の横にある聖ヤコブ教会 Kostel sv. Jakuba Většího の塔へは登れます。そこから見たテルチの街並みも絶景。
テルチ城の芝生も見えます。
塔への入り口付近です。
一つ一つの建物が面白く、街歩きしていても退屈しません。
沢山のカフェやレストランがあります。
裏の路地のようなところも趣を感じます。
この塔の名前・・・えっと・・・忘れてしまいました。
緑の公園もあります。
とても楽しい街歩きでした。

 

テルチ駅にて
実は「動く機械ものはなんでも好き」の自分。いわゆる鉄オタのレベルではないのですが、でも機会があれば興味を持って見てしまいます。テルチ駅を通りかかったとき、「あ、なんかイベントみたいのをやってる!」と思ったので、つい構内を覗いてしまいました。
チェコ有数の自動車メーカーだった「タトラ・ストゥデーンカ・ブトヴィツェ車両国営会社(Vagónka Tatra Studénka-Butovice, n.p.)社製の M2602.0気動車のような気がします。チェコスロバキア国鉄830形気動車 Motorové vozy řady 830 とも言います。
タトラは、チェコの工業史に欠かせない巨大企業で、流麗な大型自動車やトラック生産だけでなく、鉄道車両や軽飛行機も生産していました。
手前の貨車はわかりませんが、後ろはチェコスロバキア国鉄810形ディーゼル動車 Motorové vozy řady 810 かなぁ?
・・・と思ったら、なななんと、生きている蒸気機関車が走ってきました!!今日はその走行会だったようです。道理で周りに観客(でも5~6人だったと思ます)がいるわけです。軽快な音を立てながら走る本物のSLに出会えて感動です!
チェコスロバキア国鉄 310型蒸気機関車 Parní lokomotiva Československa 310.922 だと思います。この形式は非常にたくさん製造され様々なタイプがあるようです。でもとにかく走っている姿を見られて感動!です。
テルチ駅外観。

テルチ軍事交友会「夏の模型展示会」
日時2001.7.28 2001.8.4 2001.8.11
2001.7.29 2001.8.6  2001.8.12
飛行機の模型 鉄道模型 軍事用品
チェコ国鉄クラブハウス(V klubovne)
入場料10CZK(チェココルナ約45円)、 子ども無料

駅に貼ってあったチラシ。読んでみたらSL走行会とは別のものでした。


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ここは車を借りて訪れました。詳しくはここ。
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