イースター島博物館
(MUSEO)
イースター島には唯一博物館がある。広さこそ大したことはないが、展示されているものの意義は大きい。とにかく「世界でここにしかないもの」がいくつもあるからである。最大の見物は「モアイの目」。そして世界に20枚しか残っていないと言われる「コハウ・ロンゴ・ロンゴ」。フラッシュを使わなければ撮影はOK。関連書籍やお土産も売っているショップもある。ただし、解説は全てスペイン語。お土産で売っていたCD-ROM(2000年夏新発売だと)もスペイン語版だった。モアイマウスパッドも売っていた。
正面にあった看板
高さ50cmほどの石にペンキ書きされた「MUSEO」の文字。そりゃ、確かにこの島に博物館は一つしかないよな。それで、こんな表示があれば事足りるのは分かるけど、もう少しどうにかなんない?とも思う。まぁこの島だからこれでいいのか。
博物館全景
チケット売り場と駐車場から見た博物館本体の図。左側の大きな屋根が展示室、右側はお土産品、ビデオ鑑賞コーナーになっている。この一階平屋建てが博物館の全て。一般的な大きな「博物館」を想像してはいけない。これでもこの島にとっては立派すぎる建物である。
モアイ・カヴァ・カヴァ
このモアイ・カヴァ・カヴァ。由来を簡潔に書くとこういうことになる。「昔、ある酋長が、岩の上に2つの精霊が眠っているのを見た。これはまずいものを見たと思った酋長はすぐに逃げ出したが精霊に捕まり、何を見たかと尋ねられた。何度尋ねられても酋長は何も見ていないと言うと、ふっと精霊は姿を消したという。酋長はすぐに村へ帰り、石に今見た精霊の姿を刻みつけた。それが、モアイ・カヴア・カヴァである」。つまりこれは何かの霊魂を表した守り神のようなものである。土産物屋でも、これをまねたものが多数売られている。
モアイを造った石器
モアイを切り出す道具は、実はただの石器だった。金属が取れないこの島で最も鋭く、最も使いやすいものは黒曜石だった。この島の黒曜石の産地はオリト山と言われている。
コハウ・ロンゴ・ロンゴ
これが大変貴重なロンゴロンゴ文字が刻まれている板。
アフの構造
アフ タハイの解説。アフの構造とその作り方が丁寧に図で表されている。
モアイの目
これが世界でここにしかない、大変貴重なモアイの目である。よく海外の「○○展」などに運ばれていくため、展示してないときも多いらしい。幅35cm、高さ15cm、厚さ6cmの白色の珊瑚の中に、赤色凝灰岩が埋め込まれている。本来は瞳に黒色の黒曜石も使われていたらしい。この目は1978年2月、アフナウナウの発掘をしていた島の考古学者、セルジオ・ラプ氏よって偶然発見されたものである。なぜそれまで目が発見されなかったかというと、目はマナ(超自然力)が宿る場所と考えられており、フリモアイ(モアイ倒し戦争)の時、一番最初に破壊されたのではないか、と考えられている。
営業時間と料金
営業時間
火曜日から金曜日・・・9:30〜12:30 14:00〜17:30
土日祝祭日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9:30〜12:30
月曜日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定休日
料金
大人 $1000
子ども $500
乳幼児 無料