マタヴェリ空港
(MATAVERI AEROPUERTO)
外交折衝をして数ヶ月に一度のチリ海軍の軍艦に乗せてもらわない限り、イースター島に行く唯一の方法が飛行機。それもチリ国営のランチリ航空に乗るしかない。サンチアゴ−イースター−パペーテをピストン運行しているため、観光シーズンオフには週2便。冬の観光シーズンにも週3便しか飛行機が飛ばないことになる。
◎空港から村までのアクセス方法・・・空港はハンガロア村の中心部から2kmほど。車なら5分、歩くと20〜30分かかる。宿を予約してある人は、宿から迎えが来ているので空港からの足を心配することもない。また空港でホテルを予約した人も、「じゃあ、一緒に行こう」と宿の車で村まで行くので心配ない。飛行機が着く時間にはタクシーも来ているのでそれに乗ればすぐ村に着く(村までUS$2ほど)。ただし、台数が足りないので長く待つこともある。
空港正面
見ての通り、コンクリート造り平屋建ての小さな建物。目の前は駐車場。もちろん、駐車料金がかかるわけでもなく、出入り自由なただの広場になっている。
虹がかかる空港正面広場
駐車場の奥には、船の錨をあしらったオブジェがおかれていた。そして空には180度見渡せる美しい虹が。6月から8月は雨期で雨が降るときもあるがすぐに晴れて大きなきれいな虹があちらこちらで見られる。
空港搭乗口
ここが離島する時、飛行機にむかう搭乗口。到着した場合、ここはトランジット客の待合室への道になる。
モアイがお出迎え
到着すると、小さなモアイが旅行者を迎えてくれる。高さ1mくらいの愛らしい観光用オブジェである。
飛行機が飛ぶときの賑わい
島の産業は牧畜と観光。つまり観光で生きている多くの島民にとって飛行機がくるときの空港は大切なビジネスチャンスになる。飛行機が来ない時はゴーストタウンのごときになる空港も、飛行機の離発着時刻が近づくと、あれよあれよという間に人で埋まってしまう。
出発ゲート
「島から遺跡に関わるものを持ち出すことは禁止されています」と書かれている出発ゲート。これをくぐるとイースターとはお別れ。中には普通の金属探知器ゲートと、土産販売店、ちょっとしたバーがある。ちなみに土産物屋は街で見かけた土産物屋のおじさん、オバサンがものを売っていた。街で売っていた主なものはみんな揃っていたが、値段は街の1.5倍から2倍の値段が付けられていた。
フライトスタッフも入れ替わり
タヒチから来るにしても、サンチャゴから来るにしてもここまではかなり遠い。ランチリのスタッフも総入れ替えとなる。だから飛行機到着少し前になるとランチリスタッフ全員がホテル(?)からマイクロバスに乗って空港にやってくる。クルー達が、一般客と同じ駐車場に車を止め、同じ入り口から入るというのは普通あり得ないことだが、国際線地方空港ならではの風景。
飛んでいくぞー
島の南西端ヴィナプから見た離陸後の飛行機。小さく見えるのがパペーテ行き、ランチリ834便のボーイング767-300ER。このマタヴェリ空港の滑走路はなんと3300mある。大型旅客機も発着可能な長さはあまりにも不必要じゃないかと思えるのだが、実はこれ、アメリカのNASAがスペースシャトルの緊急着陸用にUS$15.000.000もかけて造成したもの。実際に使用する可能性はあまりにも低く、「こんなところにカネかけて、NASAはアホだな」と思うが、確かにこの近く数千キロ以内に着陸できる場所となるとここしかないのでそれなりの選択かもと思う。