聖霊教会 Puhavaimu Kirik

一見すると、ユダヤ人のシナゴーグの様にも、ハンザ商人の住居にもにた屋根の模様を持つ教会だが、14世紀の記録が市庁舎と貧困院の礼拝堂として残っている由緒ある教会。内部には宗教改革以前の絵画や彫刻が残されている。

タリンの他の教会が、上層階級、つまり富める貿易商人達のために建っていたのに対し、ここはタリンの人々、下層の人々のために建っている教会だという。そのため、内部には字が読めなくても内容が分かるようにと、57枚の絵で描かれた聖書の物語があり、「貧者の聖書」と呼ばれていたという。宗教改革の後は礼拝もエストニア語で行われ、現存する最古のエストニア語の本は1535年にここで翻訳されたという。

タリン旧市街のメインストリート、ピック通りに面する大時計。1684年に作られたという。